東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、前回の引き続き、ちょっと、あの…、ですが。
森辺:心得。
東:心得。
森辺:テレワークの心得ね。
東:テレワークの心得なんですが、もう少し話したそうだったので。(笑)
森辺:そうだね。日経新聞にね、新入社員向けに「テレワークの心得」というのが書いてあって、その中に、「服装は出社時と同じ」と書いてあったんだけども。(笑)
東:うーん。
森辺:こんなことをやってたら、世界に取り残されるぞと思ったというのがもともとのあれだよね。
東:はい。
森辺:それで、ちょっと性格悪いことをいっぱい前回言っちゃったんだけども。でも、本当にそう思っていて。そういうことが、いわゆるいろんな事業に出るんですよね、やっぱり。テレワークで心得なんて、そんなの、そんな概念というか、発想自体が、世界では出てこないので。テレワークの心得とかね。テレワークでどんな服装をしたらいいか分からない新入社員って、そもそも日本の学校教育はどうなっているんだ?という話だからね、そんなこと教える必要もないと思うんだけども、そんなことが日経新聞に書いてあって、僕はびっくりしたと思っていますと。そういうことがビジネスにも出るよねと。だから、会議でね、テレビ会議でどういう服装をして映るかということよりも、本来重要なのは、そのテレビ会議でどういう議論をして、どういう結論を出すんだとか、1時間の会議で出す結論は何なの?と。ダラダラ、ダラダラ、何話したか分からない、結論の出ない会議するんじゃなくて、何を決めるんですか?ということとか、あと、社外だったら、相手からどういう条件を引き出すのかとか、そっちのほうが圧倒的に重要で。
東:そうですね。
森辺:自分がどういう服装をしてモニターの前に映るかなんていうのは、どうでもいい話じゃないですか。だから、面白いなと思ったんですよ。いわゆる本当に重要なところのピントが、最近の日本企業はずれちゃっているんじゃないの?。7、8,90年代の生産、製造がすべて、クオリティがすべて、品質がすべてみたいな時代は、きっちりかっちりというのがよかったかもしれないんだけど、「ものづくり」から「ことづくり」に時代が変わってね、今そういうことじゃないよねということを感じましたということで。そんなことを感じながら、僕が道を歩いていたら目の前に、暑いじゃないですか、最近ね、暑いのにジャケット着ているんだと、おじさんが歩いていて、そのジャケットが後ろから見ると、透け透けなんですよね。もう本当に何て言うのか、キャミソール的な。
東:(笑)はいはいはい。
森辺:中の白いワイシャツが透けているんです。ジャケットの背中から。いわゆる、暑いから背抜きというのはある、裏地が取ってあるのとかあるんだけども、そうじゃなくて、明らかにサマージャケットみたいな、byスーツのコナカだっけ、青山とかね、ちょっと、青山さん、コナカさん、すみません、間違っていたらね、そういうところのやつだと思うんだけども、めちゃめちゃスーパー機能性スーツじゃないですか。夏でも着れちゃうみたいな、涼しく着れるジャケットみたいなね。
東:はいはい。
森辺:でも、それを見て思ったんだけど、世界はそこじゃないんだよなと思って、そんなに暑いんならジャケット着なきゃいいじゃんという話なわけですよ。
東:(笑)はいはい。
森辺:なんだけど、日本人というのは、いや、暑くても着れるジャケットをつくっちゃおう!みたいな。そんなジャケットが世界で売れているかって、売れてないわけよ。だって、着ないもん、暑かったらね。
東:そうですね。
森辺:シンガポール人がジャケット着ていますかって、着てないでしょう。スラックスにワイシャツですよ。だから、なんか、すごくあれだなと。あとね、半袖のワイシャツ。あれも涼しいから半袖にするんだけど、半袖にするんだったらTシャツでいいやないかと。
東:(笑)
森辺:なんで、わざわざワイシャツの袖を切るんだと。
東:確かに。海外へ行くと半袖のワイシャツって見ないですよね。
森辺:僕は半袖のワイシャツを着ている外国人を見たことがない。ポロシャツですよ、そこまでいったらね。
東:そうですね。あと、ボタンダウンとかぐらいですもんね。
森辺:うん。あと、ちなみに、仕事のできる半袖のワイシャツを着ている人を見たことがない!
東:…それはちょっと、どうか分からないですけど。(笑)
森辺:でもね、そういうね…。
東:海外では、特殊に見えるでしょうね、きっと。
森辺:日本人ってそういう人種なんですよ、僕も含めて。僕も含めてね。これを変えていかないと、やっぱり世界から置いていかれて、ガラパゴスと言われるのは明らかで。半袖のワイシャツとか、もう中の白いシャツが透け透けの夏用ジャケットとか要らないんですよ、こんなの!
東:はい。(笑)
森辺:だから、開発しちゃ駄目で。こんなんだったら、ジャケット着ないというほうが、世界の常識でね、それでもジャケットを着るのが正しいんだ、礼儀なんだって、こんなの日本人と韓国人だけだから、もう本当にいい加減にやめたほうがいいと思います。
東:(笑)分かりました。
森辺:こういうことがいっぱいあるのよ。ほかにも何かあったな…。何だろうな、何だろう…。この間も言ったけど、自分の使ったものは自分できれいにするとか、野球部とか。
東:基本はそう教わってきていますよね。
森辺:でしょう?野球部とかも1年は球拾いとかさ。前に言ったっけ、この番組で。僕、大学で日本に帰ってきて空手部に入って、そしたら、学ランみたいのを着せられて、「1年は先輩の胴着を洗え!」」みたいなことを言われて、1年生でずっと胴着洗うんですよ、先輩のね。
東:はいはい。
森辺:それで、やべえ、これ、僕、空手キッドのノリで、ちょっと放課後空手でもやって体鍛えようかなのノリで入っているのに、なんか、わけ分からない上下関係のところに巻き込まれて、危うく洗濯屋のおじさんにさせられるところだったよね。やめたんだけどね。その洗濯をしないと強くなっちゃいけないって、これ、どう考えたって合理的じゃないじゃない?
東:うん。
森辺:アメリカで空手をやると、もう最初からプロフェッショナルのコーチにガンガン鍛えられて、才能があるやつはどんどん上に行くという、そういう話だから。洗濯、先輩の胴着を洗濯したり、レストランの前で四股踏まされて、なんか校歌みたいのを歌わされたこともあったよ。
東:(笑)はいはいはい。
森辺:それをしなきゃね、強くならないって、僕、こういう古き悪しき習慣、これを「青春」という一言で片づけようとするんですよ。こういうことを変えていかないと、日本は再び日はまた昇らないと、僕は思うのよ。
東:はい。
森辺:もっと言っていい?
東:いいですよ。(笑)
森辺:野球。野球部もね、プロ野球選手になれるの何%か知っていますか?高校球児の。
東:すごい低いでしょうね。
森辺:0.何%ですよ。
東:そうでしょうね。
森辺:なのにね、高校時代、勉強もろくにさせられないで、野球漬けにさせられるわけですよ、学校にね。
東:そうですね。
森辺:それによって、高校球児の可能性というのは、ものすごいそがれているわけ。けど、それを、結局、「青春」という一言で片付けるってね、これもおかしくて。アメリカではね、それで、じゃあ、メジャーリーグの選手と日本のプロ野球の選手を比べたって、みんなメジャーに行くわけじゃない、イチローだって何だって、メジャーに憧れて。メジャーは超えられないわけでしょう、日本のプロ野球はね。そうすると、日本のプロ野球ファンの皆さん、すみません。でもね、アメリカではどうなっているかと言うと、全員があんな狂ったように高校で野球なんかさせられないんですよ。本当にプロになりたい人だけが集められて、その人はもう徹底的な英才野球教育をされるという。
東:はいはい。
森辺:だから、ほかの選択肢があるわけですよ。なんだけど、日本って、高校って取りあえず部活入らないと駄目みたいな。野球をやりたいって、ライトにやらせてくれないわけじゃない?
東:はい。
森辺:死ぬほどやらされて、それでプロになれるのは何人とかでしょう?
東:うん。プロになったうえでも、また。
森辺:あるでしょう?
東:競争がありますもんね。
森辺:競争あるでしょう?そんな若い、13、14でね、人生何やりたいかも分かっていない子たちの将来の選択肢をわけの分からない「青春」という二文字で削っていくってね、もう、「いやー、青春だった、幸せだった、楽しかった」と思うしかないじゃないですか。そんなの、やらされたほうはね。
東:(笑)はいはいはい。
森辺:だから、そういうのとかもおかしくて。これも合理的じゃないんですよ。だから、すごく思うのは、やっぱり、合理的かどうかということを見ていかないといけなくて、日本というのは、どうしても、僕も好きなんですよ、好きなんだけども…、合理的じゃないことが多いんですよね、まだまだね。韓国もそうですね。なので、そこを変えていかないとグローバルでは成功しないと思います。
東:分かりました。じゃあ、皆さま、控えめに聞いていただいて、あの…。(笑)
森辺:ええ。今日はちょっと気が立って。
東:辛口トークで。(笑)
森辺:気が立ってる森辺でした。すみません。
東:はい。(笑)分かりました。
森辺:次回は元に戻っておきます。
東:はい。了解しました。じゃあ、森辺さん、今日はありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。