東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、もう今年もいよいよ終わりに近づいて、今年最後のPodcastということなんですけど、今年を振り返っていかがでした?
森辺:毎年この年度末のPodcastは一年の振り返りをもうずっとやっていて、7回目ぐらいかな、8回目ぐらいかな、なんだけど、今年はえらい年になっちゃったよねっていうのが1つあって。今までの振り返りとはちょっとだいぶ状況が違って。コロナのせいで一時期はうちもヒヤッとしましたけど。いつだっけ、あれ、ヒヤッとしたのって、4月ぐらいかな?
東:そうですね。
森辺:4月5月ぐらいはほんとヒヤッとしたけども。結局、出来上がり決算、うちは12月決算なんだけど、決算締めたら増収増益で今年も終われそうなので、お客さんも、うちの取引先で調子が悪くなったというか、伸びなかったとか、目標未達だったっていうところは当然あるんだろうけども、著しく問題が起きたみたいなところって1社もないよね。なので、おかげさまでうちとの契約もそんなに契約解除とか、そういうのはなかった。1社だけちょっと契約の内容の見直ししてほしいみたいなとこがありましたけど、それぐらいで終われたので、よかったかなという状況ですかね。
東:はいはい。
森辺:だから、あっとういう間で。何だったんだ、今年1年はという、そんな感じかな。
東:はいはい。
森辺:あと、そうは言っても、うち、社員みんな何事もなく、一応今のところ誰1人感染者は出てないので、それはよかったなという。その家族にも重傷者は出てないので、それはほんとによかったなというのが1つと。あと、お客さん周りでも著しく調子が悪くなっちゃうお客さんとかいなかったので、それもまたよかったなということと。あと、おかげでうちの業績も増収増益でよかったなということと。それから、あと、何だろうな、コロナのおかげでいろんなものが見えたのかなという気がしてて。僕、1つ一番よかったのはね、会社来て、仕事って会社来てなんぼでしょみたいなのが完全に凝り固まってたので、そこからの解放。もしかしたら、社員は別のことをやってるかもしれないし、仕事をする時間としては短くなってるかもしれない。ただ、結局、もう、プロセス云々関係ないっていう話でしょう。アウトプットがどうかっていう話だとすると、これ、経営としては非常に判断が楽で、基本的にはアウトプットができたか、できてないかで、いろんなジャッジメントができるので、逆にそのほうがお互いの権利と義務じゃないけども、コミットメントとインセンティブみたいな、そういう意味で本当にあっさり評価ができるというね、感情を一切そこに入れなくて済むのでね、だから、逆にいいんじゃないかなというのと。あと、僕ら経営者は、何時に会社に来ても、何時に帰っても、基本的には関係ないじゃない?
東:はい。
森辺:なので、僕、家にいるとこき使われるから会社には来てますけど。
東:(笑)
森辺:なんだけど、その働き方って、僕らにとっては普通だけど、こんなに自由なことってなくて、僕ね、会社員やってた頃のことをちょっと考えたんだよね。あのときに、もしこんなに自由な働き方ができたら、僕、幸せだっただろうなというね。ただ、性格的にたぶん全然仕事しないでクビになってたかもしれないけども。
東:(笑)へえー。
森辺:でも、そういうふうに思うので、ある意味、厳しい言い方すると、アウトプットで評価されちゃいますよということは1つあると思うんだけどね、一方で、だからこそ成長できるチャンスとか、視野を広げるチャンスみたいな、そういうことにつながるので、本当の意味で働き方改革だなというのはすごい思ったんですよね。
東:森辺さんはテレワークと言われるものに対してどういう感覚なんですか?
森辺:最初はね、テレワークなんて何言ってんの?と。
東:(笑)
森辺:年間、土日休み、土日祝日休みで夏休み休み、正月休み、それでテレワークって、365日休みみたいなものじゃないかと、そう思いましたよ、僕ね。(笑)
東:(笑)
森辺:そこでもう。
東:最初はって。
森辺:最初はね。20日の有給休暇なんか無しでしょうと。だって、毎日休みなんだからと思ったんだけど。いやー、ちょっと待てと。これ、考え方変えなきゃ駄目だと思って。僕の昭和と平成に毒された考え方を、平成版にアップデートして、いや、そうじゃないんだと。期初に目標数値を決めてるんだから、そのアウトプットだと。もちろんね、まだちょっとさすがに「私、北海道で仕事してますんで」とか、「ハワイで仕事してますんで」って、さすがにそれはちょっと「はい、いいよ」という話にはならないけども。
東:(笑)
森辺:まあまあ、でも、それに近いようなことをやってね、アウトプットがしっかり出るのであれば、それもそれでありなのかなという気はしてるんですよ。だから、僕自身の考え方も大きく変わったという。でもね、それが本当にいいと思う。僕ね、アメリカって強いなっていつも思うんだけど、アメリカの強さってそういうことなんですよね。日本って責任を取らせないじゃない?
東:はい。
森辺:例えば、目標ができてもそんなに高いインセンティブを払わないし、できなくても責任は取らせないって、これが日本の組織のいいところなんですよ。要は、駄目でも駄目じゃなくてもクビになってお給料が出ないという、究極の。
東:ある程度、評価はするよという感じですよね。
森辺:そうそう。究極の決断はされない。一方で、米国に行けば、来週から来なくていいよという話になるので、でも、そういうことに人も組織も慣れてるわけだから、どんどん強くなっていくわけなんだけどもね。なので、そういう組織に日本も生まれ変わらないと、甘々なぬるぬるのところからね。一方で、そういうところは厳しい、けど、一方で自由を手に入れるという、自由を手に入れるということは、一方で評価を厳しくされなかったら、自由なんか絶対手に入らないから、そういう意味ではすごくいいんじゃないかなというね。
東:分かりました。だいぶ話が逸れてしまいましたけど。最後にリスナーの方々に1年間の挨拶というかたちで。
森辺:そうだね。そう、振り返りで、なんであれになっちゃったかという。
東:(笑)
森辺:そうそう。振り返りで、そうだよね、それが一番よかったということですよ。働き方が変わってね。スパイダーは何とか生き延びましたので、これで今年終わりますけども…。あと、本を出したでしょう!
東:そうですね。
森辺:本を出しました。基本的には、12月のクリスマスかな。クリスマス頃から書店に並んで、皆さんへのデリバリーがたぶん26日ぐらいからAmazon始まってると思うので。
東:やっと、やっとの思いで。
森辺:そう。Amazonから出版社に大量発注があってね、売れると読んだらしいね、Amazonがね。なので、大量発注があったと言って、出版社が喜んで連絡がありましたけども、その本が来年1月から引き続き販売されていって。
東:タイトルを。
森辺:タイトルはね、『グローバル・マーケティングの基本』というタイトルで、日本実業出版社から出ているんですけども、基本シリーズの1つとして、「経営戦略の基本」とか、「マーケティングの基本」とか、『この1冊ですべてわかる グローバル・マーケティングの基本』ということで、Amazonで「森辺」と検索してもらったら出てくると思うんですけど、もしくは「グローバル・マーケティング」というふうに検索してもらったら出てくると思うんですけども、ぜひお願いします。うちの取引先様には1月中旬ぐらいから順次お送りさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
という感じで、皆さん、今年1年本当にこの番組を聞いてくださりありがとうございます。おかげで、毎月何万人、もう300万人近く累計でダウンロードされていて、毎月3万人超えているのかな、今、3万ユニークユーザーダウンロードをしてくださっていて、大変ありがたい限りで。引き続き、来年度も番組続けていきますので、皆さん、よろしくお願いします。ということで、よい年をお過ごしください。本当に1年お世話になりました。
東:分かりました。森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。