東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、先日ご案内した東京都のですかね、セミナーがあったと思うんですけども、参加された方もされていない方もいらっしゃると思うので、どんな内容のセミナーだったのか、というのを何回かに分けてお話できればなと思っているんですけど。
森辺:はい。この番組の放送がいつになるかあれですけども、東京都の中小企業振興公社というところがあるんですけど、主に東京都の中小企業の海外展開を支援しているという、そういう公社なんですけどね、そこの依頼で。何年かに一回そういう依頼が来るんですよ。過去にもビッグサイトでやった気がしたんですけど、今回ご依頼いただいて、ぜひぜひ私でお役に立てるのであればということで講演させていただいて。うちのホームページに詳細が出ているんだけど、7月20日にあったんですよ。こういうコロナの時期なのでライブでやりまして、500人の限定でやりましたよと。どこだっけな、芝浦の方の公社さんの立派な、ソフトバンクが移転したでしょう、汐留から、あのビルの中のものすごい大きい会場でね、本当はここに500人入れてやりたかったんでしょうけど、ライブでやったんですけど、何て言うんだろう、不思議な感じ、目の前にはね。
東:観客がいない。(笑)
森辺:関係者しかいないんですよ。
東:はい。(笑)
森辺:それで台の上にね、普通立って話するでしょう?
東:うん。
森辺:なんですけど、座って、テレビ局みたいなテレビカメラが目の前にあって、放送大学みたいなね、そんな感じ。なので、ちょっと話しにくかったんだけどね。(笑)そんなのをやりましたと。どういう話をしたかと言うと、1部が僕で、2部がアイリスオーヤマの大山会長だったんですよ。それで、2部で対談もさせていただいてお話をしたんですけど。僕のパートでは中小企業のグローバル戦略ということで、どうやって中小企業はグローバル化していけばいいのかみたいな。人材育成というのが1つのこの公社の人材育成部門のあれだったので、少し人材に関わる、人材育成に関わるような観点で話をしたんですけどね。でも、僕はグローバル人材の専門家ではないので、まあまあいつものグローバル・マーケティングの話をさせてもらいました。それを中小企業版にだいぶ資料をつくり替えてやらせてもらったという感じですかね。
東:かいつまんでポイントだけ話をしていただくと、どんな感じになるんですか?
森辺:3部構成で話をしたんですけど、1部が「日本企業のここ20~30年の世界的な競争力がどういうふうに変化していってるのか」という、結論から言うと、変化って低下しているんですけどもね、競争力が低下しているんだけども、その低下の要因が一体何なのかということを理解しないと次に正しく進めないので、その低下の要因の話。一方で、アメリカとか中国とかって引き続き伸びていっている、そこにはイノベーションという大きな力があって、日本とは全く違うイノベーションの捉え方、日本って技術革新って訳しちゃっているから、今あるピカピカの技術をさらにピカピカに磨きましょうみたいな、=イノベーションみたいなね。一方で、既存の技術を別の用途とか別の方法で新たな価値を生み出すというのもイノベーションなので、いわゆる「イノベーションの5分類」というね、シュンペーターだったかな、言っているやつですけども、そんな話とか、「イノベーションのジレンマに日本企業は陥ってますよ」と、クリステンセン教授が言っているような「イノベーションのジレンマに陥っていますよ」みたいな話をしていて。そのパラダイムシフトがコロナで頻度が速くなっているとかね。パラダイムシフトって、急激にと言うけど20年ぐらいかかるけど、このデジタル化によってそれがたぶんもっと速い頻度で、もっと速い時間で来ますよみたいな、そんな話をして、「過去の失敗からわれわれが何を学べるのか」みたいな話を少し1部でさせてもらったんですね。
東:はいはい。
森辺:2部で、「じゃあ、成功している企業と失敗している企業ってどういう法則があるの?」みたいな話をさせてもらって、こんな仕事を長いことやっているとね、成功している企業ってやっぱり成功の法則があるし、失敗している企業というのは失敗の法則があるわけなので、その話をさせてもらいました。この辺からちょっと中小企業の話に徐々になってきて、大企業の失敗の法則と中小企業の失敗の法則ってそれぞれ違うので、微妙に違うので、その違いの話もそこでしたのかな。
東:うーん。
森辺:第3部で「中小企業のグローバル戦略」ということで、僕からは「7つの具体的な方法論」の話をさせてもらったんですよ。
東:はい。
森辺:そう。それが僕のパートで1部が終わりという感じだったかな。
東:分かりました。じゃあ、ちょっと今日は時間が来たのでここまでにしたいと思います。森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。