東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、今日はちょっと何を…。日本はお盆休み中なんですが。
森辺:いやあ、何を話しますかね。ネタがね。
東:(笑)最近、お客さんでも、結構、MBAに通っている、森辺さんも講師をやっていたりするじゃないですか。実際、5年前とか10年前ですかね、すごいブームになって、ブームといったら…。
森辺:10年前じゃないかな。
東:10年前ぐらいですよね。
森辺:もっと前じゃないかな。
東:2000年代後半から2010年前後ぐらいですかね。
森辺:ありましたね。
東:雑誌がこぞって社会人MBAを取り上げたときがあったと思うんですけど、今でも、結構、行きたいなと思っている人とか、実際行っていらっしゃる方とか、今年からコロナを機に通っている方とか、結構、ぽつぽつと、お客さんでも耳にしたりすると思うんですけど、講師の立場から見てどうなのかというのと、お客さんと話していて森辺さん的にはどう感じるのかなというのは。
森辺:なるほどね。まあ、ちょっとね。
東:ちょっと、初めて聞いた方もいらっしゃると思うので、法政大学の。
森辺:ええ。法政大学の経営大学院の特任講師をやっております。何年前ですかね、3~4年ぐらい前からやっているんですけど。言ったら、社会人学生のMBAのクラスですよね、外国人と日本人のクラスと両方あるんですけど、特任講師と、シニアレクチャラーとかって偉そうな肩書きがついていますけどね、簡単に言うと、米倉誠一郎教授の助手ということですね。
東:(笑)
森辺:大したことでは。
東:いえいえいえ。
森辺:ないんですが、米倉先生には大変良い機会をいただいたなというふうに思っていて、法政大学の特任講師という立場もあるので、発言に気を付けなきゃいけません。(笑)
東:(笑)
森辺:ということで、あまり…、今言葉を選びそうになってしまいましたけど、まあまあ、MBAなんてと思っていたんですけどね。いいところと悪いところ、やっぱり両面ありますよねということはすごく思いますかね。
東:例えば、じゃあ、講師の立場から見て、MBAに通う意義とか、意味とか、いいところというのはどういったところなんですか?
森辺:あくまで日本の私大のMBAなので、それとアメリカのアイビー・リーグのMBAというのは全くちょっと別物だと思うし、それはちょっと大きく違うと思うんだけども。米倉先生なんかが言っていたのはね、MBAの一番の最大の醍醐味は、この2年間とかの時間を特定のチームが組まれてね、そこでいろんなプロジェクトを進めていくわけですよね、いろんな企業のケーススタディを分析して、1つこの回答を導き出すみたいな。とてつもない課題が毎日降ってきて、寝ないでやっていくみたいなね、何か軍隊のキャンプのようなところに入れられて、同じ目的に向かって仲間たちが一生懸命前進する中で生まれる、この人脈、これこそがMBAの最大のメリットなんだということをおっしゃっていて。何となく僕は分かるんですよね。たぶんハーバードとかのMBAってそういう感じなんだろうな、米倉先生はハーバードでしょう?
東:はい。
森辺:だから、そんなことはすごく思っていますと。だから、日本でもそれは同様で、課題は結構出るし、やっぱりチームで。会社に勤めるとさ、社会人でしょう、社会人MBAだから、もうぶっちゃけ自分の会社の人としか接しないじゃない?
東:そうですね。
森辺:そうすると、僕、20年前、会社に入っていたときのことを思うんだけども、会社の常識が世界の常識みたいな、そういう感じになるんですよね。それって外の世界に出てみないと全然気付かないんですよ。
東:まあ、そうですね。
森辺:自分が会社色に染められていることを。それで、僕は特に染められることに不快感を感じる人間だった、タイプだったのでね、もう常に嫌だったんだけど、それがやっぱり気付くよね。外の人と接していることで、ああ、うちの会社って全然こんなのなんだなとかね、悪い面もいい面もたぶん見えてくる。そういう意味…。
東:客観的に結構見れるっていうことですよね。
森辺:見れるというね。そう。説明が長くてごめんね。
東:いえいえいえ。(笑)
森辺:ひと言で言うと、客観的に見れるよねと。
東:はいはい。
森辺:いうことでね、時間だよね。
東:はい。
森辺:そういうメリットもあると、人脈とかね、客観視するという。あと、勉強なんて今さらしないじゃない?
東:そうですね。ある一定のもう本当に好きな人しかしないで、目の前の仕事で結構精一杯ですもんね。
森辺:うん。一杯だもんね。それがね、仕事をして、現場に出て戦って、一旦、戦地で戦いました、実践経験を積みましたと。その実践経験を積んだ人が、またアカデミーに戻ってきて理論とかを学ぶっていうと、学生のときに全然頭に入らなかった理論が、実践でその理論を使っているわけだから、なるほどねということで、「とても大切なものなんだ、なるほど」ということでギューッと入ってくるみたいなね、そういうのはすごくありますよね。
東:なるほど。分かりました。じゃあ、森辺さん、今日は時間が来たので、引き続き次回もよろしくお願いします。
森辺:よろしくお願いします。