東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、お客さんから、結構、去年ぐらいから、「タイでもう1回ちょっと立て直しをやりたいんですけど」みたいな、東南アジアの、っていう、ポツポツポツと続けてきたので、結構、タイで悩んでいるお客さんも多いのかなと思って、今日は簡単にシェアをするというかたちにしたいと思うんですけど。どうですかね、実際に。
森辺:タイはうちの中でも大きいですよね、案件としてはね。やっぱりベトナム、インドネシアっていうのは1つ大きいじゃない?
東:うんうん。
森辺:そこに、プラス、フィリピンでVIP。言ったら、人口が大きな国ですよね。ベトナムで1億弱、フィリピンで1億強、インドネシアで2.7億、将来最もポテンシャルがあるけども、市場としては伝統小売化比率が非常に高いし、難しい市場と。なので、「そういうややこしいところはSPYDERを使え」というのでご依頼いただくことがありますと。
東:はい。
森辺:もうちょっと近代的な、うまみのある国は、「そこはSPYDERを使ったらもったいない」ということで、あまりやらせてもらえないことが多いんだけども。その中でもタイは比較的、比較的と言うか、SMTの一角なので、シンガポール・マレーシア・タイの一角で、先進的なASEANなので、さっき言ったVIPとは圧倒的に違う市場ですよね。だから、近代小売化比率も、タイで5割だっけ?
東:そうですね。
森辺:5割ぐらいなので。
東:もっと、もうちょっとですかね。
森辺:もうちょっとかな。5割6割ぐらいだと思うので、比較的、伝統小売はやらなくてもしっかり収益は立つと。バンコクの経済圏が非常に大きいので、タイをやっているというよりかはバンコクを攻めているみたいなね、そういう印象が強いし、親日だしということで、タイは非常にやっぱり人気がある、大きな市場なので、クライアントも非常に…。
東:関心が高い。
森辺:関心が高いと。
東:どんなことで、お客さんは悩んでいるというか、日本企業の全般的な悩みとしては?
森辺:今の話の流れで言うと、やっぱりB2Cの消費財周り、食品・日用品みたいなところと、あと、1つはタイってやっぱり生産拠点としてまだまだあるので、自動車関連のB2Bという話だと思うんだけども。じゃあ、前者の消費財系の悩みで言うと、やっぱりディストリビューションの悩み、ディストリビューターの悩みというところが非常に多くて。ディストリビューターに任せているけど、思い通りにいかないというのがやっぱり、これはタイに限らずだけど、どこの国でも日系の消費財メーカーは多いですよね。なぜそういうことになるかと言うと、やっぱり小売と直接関係を、コミュニケーションを取りきれていないという。なので、そこはディストリビューターにお任せしていますと、特に輸出でやっている場合なんかそうなりますよね。
東:はいはい。
森辺:なので、逆に、うまくいかなくなったときに、「何に問題があって、何をどう改善すれば前に進むの?」みたいなところが見えなくて。ディストリビューターに委ねられちゃうというか、そういう問題を抱えている企業は結構多いんじゃないですかね。
東:分かりました。じゃあ、ちょっと今日は時間がきたので、ここまでにしたいと思いますけども。次回もちょっともう少しタイについて詳しくお伺いできればと思います。
森辺:はい。
東:森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。