東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、前回に引き続き、タイについてなんですけれども。基本的なことなんですけども、タイでの小売業界のB2Cの小売構造みたいなのを教えていただければと思うんですけれども。
森辺:まず、大きく分けて近代小売と伝統小売の2つが存在します。その比率が、データにもよるんだけども、5:5とか6:4とかで近代小売が5~6、伝統が4~5というような市場です。経済希望はやっぱり首都バンコクに一極集中しているというのが構造かなと。
東:はい。
森辺:バンコクだけ見たら、もうまったくの先進国だと思うので、基本的には、今、ハワイにバケーションに行くよりも、夏はバンコクにバケーションみたいなね、夏に限らずね。コロナだからちょっとあれだけども、コロナの前まではそんなふうに言われていて。結構、日本の金融界隈のセレブリティがハワイにずっと行っていたのを、「バンコクのほうが近いし早いし楽しいし」みたいな話もよく聞いていたという、そんな都市ですよね。
東:うんうん。
森辺:小売構造の話だね。(笑)
東:はい。(笑)
森辺:小売構造は、やっぱりセブンイレブンが非常に強いという構造が1つあって、店舗数で何万店だっけ?
東:1万2,000店舗ぐらいですよね。
森辺:1万2,000店ぐらいあるよね。
東:はい。
森辺:セブンイレブンが運営しているのがかの有名なCPなので、そこの系列のスーパー、TESCOなんかが、どれぐらいあるんだっけ?
東:TESCOは300~400店舗ぐらいですよね。
森辺:店舗ぐらいあるよね。そこがやっぱり1強というか、頭が出ている感じですよね。
東:うんうん。
森辺:もちろんそれ以外に小売はたくさんあるものの、やっぱりそこがすごく大きい構造になっているというのが大きいんじゃないかな。何を売るかにもよると思うんだけどね、菓子を売るのか、食品を売るのか、日用品を売るのか。
東:そうすると、やっぱりセブンイレブンで1つどう売るかというところがポイントにはなってくるということですかね?
森辺:なってくる。もちろん、スーパー向けの商品、コンビニ向けの商品というのはあるとは思うんだけども、やっぱりコンビニで1つしっかりと売れて、スーパーに行くという流れが王道というか、1つの流れとしてやっぱりあるので、そこでしっかりとセルスルーがされていくというところがキーにはなってきますよね。
東:なるほど。
森辺:1万2,000店舗もあったら、やっぱり大きいでしょう、あのタイの国土を考えたときに。日本で2万店ぐらいでしたっけ、今?
東:2~3万ぐらいですね。
森辺:だから、大きいですね。
東:大きいですね。タイなんか、まだ行ったことのない方もいらっしゃると思うので、印象としては、結構街中を歩いていると、日本と同じくらいセブンイレブンを。
森辺:ありますね。
東:見るみたいな感じですよね?
森辺:そうですね。
東:森辺さんはどういうふうな?
森辺:いや、セブンイレブン、よく見ますよね。香港もよく見るけど、タイもよく見るよねっていう。僕もセブンイレブン、日本でもね、好きなのでね、あれですけど、香港に比べたら店舗も広いですしね、香港のセブンイレブンって小さいじゃない?
東:はいはい。
森辺:なんだけど、店舗も広いし、日本のメーカーはやっぱりセブンイレブンに力を入れているなというのはよく分かりますよね。なので、セブンとどう話をつけるかというのは1つのやっぱりキーになっているという、そんな市場構造ではあると思いますけどね。
東:分かりました。じゃあ、今日は時間が来たのでここまでにしたいと思います。森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。