東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、今日はちょっとフランクに。森辺さん、休日とかって、お子さんができてちょっと過ごし方が変わったと思うんですけど、どんなことを?
森辺:休日は妻子の奴隷をするということを誓っておりますので、休日はもう子どもの相手と、いかに奥さんを手伝うかということに努めて、かれこれ2年半というところでございまして、いまだに妻は私の働きに満足はしていないようですけども、子どもと時間を使っています。
東:どんなところに行ったりしたんですか?
森辺:近くの公園に行ったり、子どもが行きそうなアミューズメントパークに行ったりするんだけど。あっ、アミューズメントパークに行ったりするのよ。でね、アミューズメントパークで…。そうだ、思い出した。今日話したいことはね、アミューズメントパークで、今年、僕ね、富士急ハイランドと東京ディズニーランド、ディズニーリゾートに行ったんですよ。この2つを行ってね、体験してね、まさに今の日本の製造業と先進的なグローバルの製造業と瓜二つだなと思ってね。僕、遊園地に行ってまでね、そんなことを考えるなんてね。
東:仕事のことを。(笑)
森辺:相当、頭に来ているなと思って、なんかちょっと自分にがっかりしたところもあったんだけど。でも、あまりにそこに興奮し過ぎちゃって、子どももかわいく一緒にいろんなアトラクションをやっているんだけど、そのことについてね、ちょっと今日はみんなにお話をしたいなと思っていたんだけどね。結論から言うとね、本当に行ったほうがいいと思うの、みんなもね。富士急ハイランドと東京ディズニーランドを見てもらって、今の日本企業の弱点とか先進グローバル企業の強さというものがまさにそこに露骨に出ていてね。結論から言うと、富士急ハイランドって、アミューズメントパークとしてどうこうというよりも、アトラクション1個1個のクオリティが圧倒的に高いのね。僕も20年ぶりとかだよ、そんなのに行ったのね。遊園地なんて行かないでしょう?
東:行かないですね。
森辺:ディズニーランドなんかね。富士急ハイランドも行かないんだけども。圧倒的に高くて、ドドンパとかって首の骨が折れるとかで最近報道されていたけど、フジヤマとかね、とにかく絶叫マシンがすごいんですよ、クオリティが。一部、首の骨が折れたとかっていう報道はあったけども、安心感、安全性における安心感は最高にあるんだけども、いわゆるアトラクションとしてのクオリティはもう最高。東京ディズニーランド、どのアトラクションに乗っても、基本的にAmazonの工場にいるというだけの話でね、何を言っているかと言うと、Amazonの工場って自動でモノを運ぶじゃない?
東:はいはい。
森辺:あの自動でものを運ぶアイロボットみたいなところがコーヒーカップになっていて、下に電線が置いてあってそこを進むみたいな、そういうアトラクションしかないんですよ。だから、基本的にはアトラクションそのものは別にそんな大したことはないのね。なんだけど、僕ね、47にしてね、初めてディズニーファンになったんだけど。(笑)
東:(笑)
森辺:あのディズニーランドの醸しだす世界観はすごいなと思って。だって、いい大人がだよ、耳にミッキーのカチューシャ着けて。
東:(笑)やっていますね。
森辺:うん。着ぐるみに向かって手を振って、うわーって熱狂しているんだよ。何なんだ、この世界は!思ったんだけど。僕ね、パレード見てね、もうね、心が震える気持ちがあるんですよ、あのパレードを見るとね。まったく戦略が違うというか。どっちがいい悪いかは別にしてね。でも、もう、こういうことなんだなと。そもそも、ディズニーというものをね、その他のものと比べるということが、もしかしたらおこがましいことなのかもしれない。そんなに僕、詳しくないから、こういうふうに勝手に言っていて、ディズニーファンの皆さんがもし聞いていたら申し訳ないけどね。そもそも、比べるのがおこがましいのかもしれないと思ったぐらいにディズニーの圧倒的な世界観というものに気付かされてね、それをちょっとゆっくり説明していきたいの、富士急ハイランドとディズニーの違いはこうでこうで、日本企業の製造業とこういうところが似ているんだということを説明したいんだけど、もう前置きで時間がきちゃったと思うので、次回にしたほうがいいかね?
東:じゃあ、ちょっとさわりだけお聞かせいただきたいんですけど。
森辺:結局ね、ディズニーランドって…。アトラクションって何をさせるために存在しているのかということなのね。ディズニーランドって、あの世界観に消費者というか、ユーザーが来てね、彼らを非日常に連れていって、そこで満足をさせるという、かなり長期的な満足度が長続きするような世界観に包むという、そこに持っていこうとしているのね。一方で、富士急ハイランドというのは、アトラクションに乗っている一瞬は大興奮する、絶叫するわけなんだけども、終わるとそこで終わるんだよね。
東:なるほど。
森辺:じわーっと喜びが消えていって現実に戻っていくという。この賞味期限の違いって、もうビジネスにおいてはものすごく大きなことで、マーケティングのすごく重要なところがね、この2つのアミューズメントパークにしっかり詰まっていて。ちょっとそのことをね、興奮していて支離滅裂な話し方しているけど、ちょっと整理立てて話してみたいなと思っています。
東:分かりました。じゃあ、次回またお聞かせください。森辺さん、今日はありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。