東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、前回、前々回と、日立の掃除機と中国のテレビということで、マーケティングの要素はあまりなかったと思うんですけど。
森辺:そう。マーケティングからの話で、僕の話がどんどん飛んで、掃除機からテレビになっちゃったんだけども、これがアップされるときにはテレビの名前を書いておこうかな。どこかに、備考にね。
東:そうですね。タイトルにちょっと。
森辺:タイトルにね。いや、何が言いたかったかと言うと、なぜ、ダイソンみたいなね、成熟市場だ、掃除機が成熟市場だと言われていた中にあれだけ高い掃除機をドーンと出したりとかね、成熟市場だと言われているところにあれだけ高いヘアドライヤーを出せたということは、まさにマーケティングだと思うんだよね。なのに、日本は、一方で、その時期中国企業が安いものをつくるから、コスト競争力で勝てないとさんざん言ってね。けど、ダイソンみたいなのが出てきちゃってやられているわけだから。「それはちょっと違うでしょう、見ているところが」という話だと思うんだよね。でも、一方で、ダイソンが出てから、ダイソンを見様見真似して、見様見真似というか、研究してね、より良いものをつくるという力はやっぱりすごいなというふうに掃除機に関しては思いました。一方でテレビは、もう僕が年末に買った6万9,000円の中国製のテレビ、もう本当にすごいので。65インチ 6万9,000円。なので、なぜ日本のメーカーはまだテレビをつくっているのかなと僕は不思議になっちゃうんだけどね。まだテレビをいっぱい飾ってあるんですよ、電気屋に行くとね。
東:そうですね。
森辺:だから、何だろうな…。ぜひね、皆さんもテレビを、中国製のテレビを1回買ってみてもらって。僕もね、試しに買ったんですよ。どんなものなのかなと。
東:はいはい。
森辺:でも、やっぱり何だろう、中で見るコンテンツのほうが圧倒的に重要になってきちゃったし、今スマホで見るじゃない?
東:そうですね。
森辺:何ならiPadで見るから、わざわざソファに座ってテレビつけて、「さあ、見ようか」という感じでもないんですね。パッと見る。ピッと見て、ポッと終わるみたいな、そんなふうに思ったんだけど。どうなんですかね。この、マーケティング的にこういうのは。
東:(笑)なるほどね。なかなかそういう…。テレビなんかで言うと、映りに遜色なくて、それだけの価格差があると、日本人以外はなかなかやっぱり。
森辺:難しいよね。
東:買わないですね。日本だと、やっぱりまだ家電量販店があって、そこに置かれている大半がまだ日系メーカーだから、日本のを選びがちですけど、海外へ行くとこれがガラッと変わるわけじゃないですか。そうすると、日本のテレビを手に取る人って、本当に日本人だけになっていっちゃったり。日立もそうですね。家電事業関係は、今、日本だけで。
森辺:売却しちゃいましたからね。
東:そうですね。ブランドは続きますけど。そうすると、なかなか日本の市場に対しては、日本の家電メーカーは強いように見えるけど、外に行ったら、逆に。
森辺:弱いですからね。
東:うん。
森辺:しかも、売却の時期もなかなか難しいんでしょうけど、やっぱり一番高いときに売り抜けるというのは、なかなか、どうせ売るんだったら、辛抱して、辛抱して、我慢して、何とかギリギリでやろうとして、やろうとして、どんどん価値が下がっていって、もうダメだ…で手放すでしょう、どこもね。
東:はい。
森辺:だから、なかなかちょっと厳しいというか、もう市場、ゲームの仕方が変わってきちゃったから。
東:そうですね。
森辺:でも、本当に僕ね、実体験で感じて。「うわ、すごいな、65インチ 69,000円って、これ、絶対…」、僕は騙されていると思ってAmazonのボタンを押したんだよね。
東:(笑)はい。
森辺:そしたら本当にテレビが来て、設置までしてくれて。それで、そういうことだったんだよね。本当にね、何だろうな。感慨深いよね。考えていかないといけないよね、タイミングも。いろんな判断をたぶんしていかないといけないと思うんだけど、それがずっと、ギリギリまで、ダメにするまでしないというのもまた、それで、そういうものなのかな。何だろうな、この掃除機とテレビの件で思ったのは、「見ているところが違うじゃん。コスト競争力じゃないじゃん」というところと、「えっ、やればできるじゃん」みたいなところの2つだったんだよね。でも、それはタイミングを間違えちゃったから市場を失ってしまったという。テレビもそうなんだけど、中国製って、なぜ中国企業は6万9,000円でテレビをつくれるの?何なんだろうね。
東:パネルを安く買って組み立てるだけだから。
森辺:でね、そうそう。もう1個あったのが、同じテレビがね、65インチの同じメーカーのテレビが、ちょっと違う型番で量販店で12万、13万で売られているの。つまりは倍で売られているの。だから、これって、僕ね、量販店で買ったほうがいいかなと思って量販店も行ったんだけど、ちょっと型番が違ったのよ。型番がちょっと違うだけじゃない?と思っていて、65インチというところと、あと、何だっけ、テレビで見なきゃいけないところ、いくつかあるじゃない?画素数みたいなところ。
東:画素数とか。
森辺:それは全部一緒なのよ。
東:はいはい。
森辺:4K。4K、65インチというのは一緒なのね。あと、細かいところは違うのか一緒か知らないけど、型番がとにかく、ちょっと最後の語尾2文字が違うとか、そんな感じだったのよ。これって、もしかしてネット用と量販店用で値段が倍違うの?ちょっと仕様を変えてと思って。でも、テレビにとって一番重要なのは何?と思ったら、インチと4Kとかそういうところかなと思ったので、ネットで買ってみたのね。
東:はい。
森辺:だから、そういうのをちょっと注意深く見てみるとね、結構、あれはお得だったと思いましたね。
東:じゃあ、2~3年後にそのテレビがどうなっているか。
森辺:はい、また報告します。
東:経過報告をしていただければと思います。
森辺:はい。
東:では、今日は森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。