森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。今日は、この間、先日ベトナムのホーチミンに行ったという話をしましたけど、ホーチミンでちょっと感じたことがあって、そのことについてね、これは日本企業の戦略構築みたいなところにすごく関係してくる話なので、ちょっと皆さんと一緒に話しながら、皆さんにシェアしながら一緒に考えていきたいなといううふうに思うんですけどね。
ベトナムは、基本的にもうコロナの対応については自由ですと。別にワクチン接種照明書を見せる必要もなく、入国に対してPCR検査を受ける必要もなく、もう普通にかつてのように入れますよという状態になっているんですね。ただ、日本に帰ってくるときには、72時間以内、出国の72時間以内にPCRを受けて、その接種証明書がネガティブであるということと、それをね、簡単に登録できるMy SOSというアプリがあるんですけど、日本政府が発行しているアプリに登録すると、赤かったアプリが黄色になって青になるみたいな、そういうのがあって。僕ももうワクチン3回受けていますけど、その3回接種の接種証明書も別のアプリがあって、そこにアップするとマイカードでしたっけ、マイナンバーカードと連携されていて、英語と日本語で「この人はファイザー受けていますよ、3回」とかね、なんとか受けていますよというのが全部出るというね。だから、海外へ行ってもそれを何十カ国で繋がっていて、それを見せるとピッと入れるとか、そういうのがあるらしいんですけど。そういうのをしないといけないと、ベトナムでPCRを受けるということになっているんですよね。
ホーチミンでね、受けたんですよ。うちの現地の子に、どこかあれしておいてということで予約をお願いしておいて、行ってね、空いている時間でパッと行ったんですけど。「日系取るのやめました」と、「日系のクリニック、もう遅いし、待つし、もう意味不明です」と。「この外資系のイギリス系のところへ行ったら10分で終わります」というのでね、そっちに行ったんですよ。そしたら、本当に10分で終わって、もうプロセスがね、すごい速いんですよね。結果も、その日のお昼ぐらいに受けると、その日の夜にメールで来るみたいな、デジタル証明書みたいなのがメールで添付されてPDFがポーンと飛んでくるので、それでオッケーみたいな。一方で、日系のクリニックは、もうすごいいっぱい待ってて、なおかつPCR遅くて、結果が来るのはね、同じたぶんところに出しているでしょうから、検査にはね、そんなに大差はないみたいなんですけど。いらないところに丁寧というね、僕が受けたイギリス系のところは、すごいところでやるなみたいな感じだったんですけど、もう鼻にぐりぐりって入れられてやるんですけど、まあまあパッパッパッとやるんですよね。
僕ね、何を言いたかったかと言うと、日系のクリニックは日本クオリティなんですよね。丁寧ですと。ゆっくりですと。不安がありませんと。非常にいいんですよ。一方で、イギリス系のところは目的重視なので、別に汚くないですよ。きれいですよ。なんですけど、丁寧じゃなくもないんですけど、何て言ったらいいのかな、目的はPCR検査を受けるということなので、それ以外のプロセスの部分に関しては、あんまり無駄に時間を取らないというんですかね。だから、いかに迅速にPCRができるかということだけを考えられていて。一方でこの日系のクリニックは、PCRを受けるという目的も大切なんだけども、一方でお客様をお出迎えして受け入れてみたいな、順序立ってみたいなものも大切にしていて、すべての日系の病院がそうかと言うとそうじゃないのかもしれないですけど、なんとなくこれがシンボライズ、シンボライズというか、日本の、何て言うのかな、日本人らしいなということをすごく思ってね。
物事を考えたときに、やっぱり国によってもちろん濃淡はあるもののね、ASEANでも世界でも「目的が何なのか」という、この目的達成が一番のプライオリティであって、それをどう達成するかみたいな、そこに行きつくまでの過程みたいなところというのはそんなに丁寧に求めないというか。重要なのはこの目的達成であるので、そこへのフォーカス、そこをいかに速く目的を達成するかということが最も重要なので、プロセスが丁寧になり過ぎることによって目的達成が遅れるんですよね。でも、それが良しとされる社会がどうしてもやっぱり日本にはあって、それがなかなか日本企業の遅いとか判断しないとかっていうイメージにつながっていてね、なんかもったいないなという気がして、ふとそんなことを感じちゃったんですよね。
なので、うちのベトナム人のスタッフはイライラなので、日本のそんな病院で待ってたら…、彼女がイライラというか、たぶん僕がイライラすると思ったからイギリス系のところを取ったのかもしれないですけど、そんなことを感じたPCR検査でした。なので、ぜひ皆さんも、ホーチミンへ行ったときは、外資系のイギリス系、調べたらすぐ出てくるので、そこでPCR受けたほうが、速くてスムーズだと思います。
すみません。今日はそれぐらいにしておきたいと思います。また皆さん、次回お会いいたしましょう。