森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。今日は年末年始にちょっと面白いなと、これはなかなか海外の外国人の視点だなというふうに思ったエピソードをちょっとお話したいなというふうに思います。
年末年始、今年ですね、クリスマスのちょっと前ぐらいから妻の兄弟がアメリカから日本に帰国していて、4人兄弟のうちの3人がアメリカにいるんですけど、その家族が、3ファミリーが日本に来ていて、妻の両親と総勢18人、大人10人、子ども8人とかの大所帯になっていて、非常にカオスな感じになっていたんですよね。僕の家に来ていて、みんなでご飯を食べたりいろいろしていて。そんな中で、18人の移動って結構大変で、車3台とかね、ちょっとバスみたいなのを借りて移動しないといけなくて、途中、伊豆に行ったりとか、いろいろしていたので団体行動、久々に団体行動をしたと。
子ども8人もいると本当に大変で、レストランに入るのもものすごい大変で。だいたい年末年始って忘年会とか新年会で結構レストランの予約が大変なんですけど、どちらかと言うとその辺の中華料理屋に入りたいとか、何とか入りたいとか、そういう話なんだけど、18人で予約OKしてくれる焼き肉屋も中華料理屋もなかなか年末年始なくて、家で食べることが多かったんですけど。でも、やっぱりせっかくアメリカから来ていて日本食を食べたいと。ジャパニーズフュージョンみたいな料理じゃなくて、本当の日本食を食べたいというので、いろいろ連れていく中で、義理のお兄さんがね、面白いことを言っていて。彼はたぶん小学校低学年からもうずっとアメリカなので、今、40後半ですから、人生のほとんどをアメリカにいるという人なんですけど。その人が面白いことを言っていて。
正月にテレビを見ていて、お年寄りがお餅を喉に詰めて亡くなりましたみたいなニュースをやっているわけで、「これ、毎年やっているよ」という話をしていて、「お餅怖いよね、小さく切って食べましょう」みたいなニュースをやっていますよと。彼は生レバーとかユッケみたいのがすごい大好きで、楽しみに帰ってきたんだけど、今は生レバーを出すことは法律で禁止されているし、ユッケは調理方法をちゃんとやれば出せなくはないけど、結構手間がかかるから出す店が減ったみたいなね。パックみたいので、工場でそういうユッケに仕上がったものを出すみたいな、そういうふうになってきていて。とにかく生レバーは出せないと。なので、行きつけの焼き鳥屋でもね、「こそっとね」みたいなのはもしかしたらあるのかもしれないですけど、基本的には生レバーは駄目よねと。おいしいよね、生レバー。それが本当に残念だったみたいで、「なぜお餅はよくて生レバーは駄目なの?」みたいなことを言っていて。確かになと、生レバーを食べて死ぬ確率というか、数と、お餅を喉に詰めて死ぬ確率や数を比べたら、圧倒的にお餅のほうが多いわけで。でも、お餅に関しては別に誰も何も言わなくて、行政も何も言わなくて、生レバーの場合は言うと。結局、人を死に至らしめるという最終的な結果の数で言ったらお餅のほうが多い。でも、じゃあ、その死に至らしめる方法論はお餅は喉に詰めるという理由で。どちらかと言うと自己責任的な話で。一方で、生レバーとかユッケみたいなのは菌による食中毒なので、どちらかと言うと提供する側の責任だから、そういうことなのかなとかね、いろいろ思いながら。確かになと、お餅はOKで生レバーは駄目って、うん、だったらお餅も駄目になればいいのにな。なっちゃ困りますけど、お餅も駄目になるべきなんじゃないかなと思いながら。でも、お正月、日本のお正月とお餅は切っても切り離せないものだし。でも、生レバーは別に日本の食文化と切ったら切り離せるものだから、そういうことなのかなとか、いろいろ考えていて。(笑)どうでもいいかもしれませんけども、確かに外人的な発想だなというふうに。日本に住んでいたらね、「なぜお餅はいいの?」なんて普通思わないので。生レバーはいろいろ問題が、あれは2010年ぐらいでしたかね、10何年ぐらいにありましたよね、焼き肉やでユッケ出して人が亡くなったとかね、それをきっかけに確か駄目になったんじゃなかったかな。ちょっとすみません、詳しくはあれですけど。でも、お餅は毎年人が亡くなっているのに、いまだに食べ続けられているということで、海外から見ると少し不思議な光景のようでした。
今日はこれぐらいにしたいと思います。また次回お会いいたしましょう。