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第10回 アジア新興国戦略は中間層獲得がキー

テキスト版

みなさんこんにちは。スパイダーの森辺です。
今日は「欧米ローカルメジャーに学ぶ アジア新興国戦略」についてお話しします。

一般消費財業界において、残念ながらアジア新興国市場では日本の消費財メーカーよりもP&Gやユニリーバ、ネスレといった、欧米の先進グローバル消費財メーカー、そして、今では脅威にまで成長している、アジア地場のローカル消費財メーカーの方がはるかにマーケットシェアが高く、遥かに先に行っていると言わざるをえません。今日は幾つかある要因の中から、1つの要因に絞って彼らの成功要因についてみなさんと一緒に学んでいきましょう。

今日 、お話ししたい彼らの成功要因の1つは、中間層獲得から戦略が一切ぶれないという事です。 欧米の先進グローバル企業もアジアの地場のローカル消費財メーカーも戦略の根幹として中間層を獲得するという事から一切ぶれない。その要因は、現在アジアには15億人もの中間層がいる。しかし、2020年に、アジアの中間層は23億にまで拡大すると言われています。現在はこのように三角形の富裕層、中間層、貧困層の人口所得レイヤーは、2020年にはひし形のようになり、これだけたくさんいた貧困層が中間層に繰り上げされて、中間層が最も拡大する。これ がアジア新興国の最大の魅力だという風に言われています。この事をよくよく熟知している、欧米やローカルの消費財メーカーはいかにこの中間層を獲得するかという事にすべての戦略軸がフォーカスされている。
これは、当然アジア新興国の最大の魅力は中間層だという事は日本の消費財メーカーも頭ではわかっていながら、彼らはアジア新興国でとっている戦略は全くもって中間層の獲得には至っていない。自分達の商品は良い原材料を使って、高い技術で良い商品を日本でも散々売れてきたのだから、そこから大きい変化をさせるという事はなかなかしたがらない。逆に、アジア新興国で成功している消費財メーカー、例えばユニチャーム、例えばマンダムや、例えばエースコックのようなメーカーは必ず今私が申し上げたようなことを頭から消し去り、いかに中間層を獲得するかという事にアジアでもフォーカスをしている。

つまり は、アジア新興国で消費財メーカーが高いマーケットシェアをあげて大きな利益を得るためには、絶対的に必要なのは中間層から戦略をブラさない。いかに中間層を獲得するかという事が最大の肝であり、この戦略の土台からぶれてしまうのであれば、そもそもアジア新興国のような所得の低い国に出る意味がなくなってしまうのです。
それではみなさん、また次回お会いしましょう。