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第19回 フィリピンで伝統小売を獲得するには?

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テキスト版

フィリピンでは、近代小売であるPUREGOLDが伝統小売獲得のために非常に重要な役割を果たします。そのPUREGOLDが展開するALING PURINGプログラ。伝統小売の獲得スピードを上げることができる、この特徴的なプログラムについて解説します。

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みなさんこんにちは。
スパイダーの森辺です。
今日はフィリピンPUREGOLDのALING PURINGプログラム

今日はフィリピンの近代小売のPUREGOLDについてお話しします。前回この近代小売のPUREGOLDが実は近代小売だけでなく伝統小売へのチャネル構築をする上で非常に重要な位置付けにあるというお話をしましたが、今日はそのPUREGOLDが伝統小売向けに展開している、このALING PURINGプログラムについて解説をしていきます。このALING PURINGプログラムは日系の消費財メーカーはなかなか活用できてなくて、これ を使うことによってフィリピンの伝統小売の獲得のスピードを格段に上げることができます。今日はフィリピンPUREGOLDのALING PURINGプログラムについて一緒に学んでいきましょう。

後ろの写真はPUREGOLDの店舗の中の写真です。こちらの写真がALING PURINGのコーナー。店舗 の中の一画がこのようなコーナーになっていて、これ正にフィリピンの伝統小売、サリサリという風に言われますが、サリサリストアの店舗をかたどったそんなコーナーなんですが、ここを見てもらうとわかる通り、後ろにいろんな商品が並んでいますけど、サシェットの商品なんか色々並んでいますが、ここ何やっているかというと、サリサリ のオーナーさんがここに行けば自分たちのサリサリストで売る商品を全て一括で購入出来るとそういう窓口になっています。ですから、サリサリストアで最も多く消費される様な商品が全てここで揃っていると。それを全て一括で購入する事ができる。そんな便利な窓口になっていて、多くのサリサリストアはこのALING PURINGプログラムを活用している。
そしてこちらの写真。これはPUREGOLDの中の商品棚。1つのレーンなんですが、よく PUREGOLDの店舗に行った時に見てみるとこのレーンの上のところにALING PURINGプログラムって書いてある。このALING PURINGと書いてある棚の商品は全て5個入り10個入り15個入りで売っている。このレーンはサリサリストアのオーナー用のレーンになっていて、サリサリストア のオーナーはこのレーンから10個入りの商品を買ってそれを自分たちの商品でバラにして1個ずつ売っていくと。そして1個ずつ売ることによって単価を10%上げて売っていくというのがサリサリの商売ですから、そういったものが買える。そんなコーナーになっている。で、残念ながらこのALING PURINGプログラムのこのブースに行っても日本の消費財メーカーの商品は1つもありません。あるのはP&Gやネスレやユニリーバ、はたまた地場、インドネシア、アジアの企業の商品ばかり。そして、このまとめ買いのサリサリストアのオーナーが来るレーンにも日本企業の消費財メーカーの商品は全く見る事ができません。しかし、この仕組みをうまく使えば、多くの地域のサリサリストアのオーナーがここで商品を仕入れる。つまりPUREGOLDがWHOL ESALERの役割を担って商品の仕入れ問屋になっている。いか にこのALING PURINGプログラムを効果的に使うかで地域の伝統小売の獲得のスピードが格段に変わってくる。したがって、このPUREGOLDという近代小売、フィリピンにあるSM、 PUREGOLD、ルスタンズ、ロビンソンズという4大近代小売がありますが、この PUREGOLDのALING PURINGプログラムは日本の消費財メーカーにとっては非常に有効な伝統小売の販売チャネルになるのです、

それではみなさんまた次回お会いいたしましょう。