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第23回 アジア新興国ビジネスで大切なマインド

テキスト版

グローバル市場でのビジネスにおいて森辺自身が大切にしていることがあります。そのマインドは、P&Gやネスレ、ユニリーバ等先進グローバル消費財メーカーも大切にしていることです。アジア新興国でシェアを上げる為のテクニックの前提となる、マインドについてお話しします。

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みなさんこんにちは。スパイダーの森辺です。
今日は、私がアジア新興国ビジネスにおいて大切に思っていることについてお話しします。ちょっといつもと違って少しマインド的なお話しをします。ただ、この私が大切に思っていることは先進グローバル消費財メーカーである、ネスレ やP&G、そしてユニリーバのような企業も大切にしていることであり、彼らがアジア新興国で高いマーケットシェアを上げている、それを上げるためのテクニック論についてはこの番組でも散々お話ししてきました。一方で、そのテクニックの前提となるマインドについて今日はお話をしたいと思います。

後ろの図はフィリピンのペソンというエリアの貧困地区の写真です。ここは広大な土地にこのようなスラム街が続いていて、ここに実際に多くの人が住み、生活をしている、そういうエリアです。このようなスラム街はフィリピンだけじゃなく、インドネシアにも、インドにもアフリカにも、ブラジルにも新興国にはたくさん存在する。そして、新興国 の最大の魅力は中間層である。現在アジア新興国には24億の中間層がいる。そしてこの24億の中間層 を作っているのは貧困層である。貧困層の所得が向上し、彼らが中間層になり、そしてこの中間層がみなさんの商品を買っている。こういう現実が存在する。日本の消費財メーカーの多くは頭では中間層や貧困層が大切だということをわかっていても、どうしてもアジア新興国に出てまで富裕層を狙ってしまう。伝統小売が大切だと頭では理解していながらも、どうしても戦略軸が近代小売にふれてしまう。一方で、P&G、ネスレ、ユニリーバのような先進グローバル企業が戦略そのものを中間層や貧困層の軸からぶれない。この土台になっているものが、私が大切に思っていることであり、彼らも同様にそれを大切に思っているから彼らの中間層や貧困層軸からずれない。それはなんなのか。それは、アジア新興国というのは基本的には私たちよりもだいぶ貧困な人たちが生活している国であり、今まさに成長過程にある。その 国の貧困に真正面からどう向き合うのか。これをやらない限りどのような商品を貧困層や中間層が求めていて、若しくはどのような形態で売れば彼らが買いやすいのか。若しくは、どのような製品なら彼らは毎日買ってくれるのか。その答え は貧困層の中にある。そして、彼らの生活をいかによくするかということを消費財メーカー自身が考えなければ、劇的なマーケットシェアや収益というのはありえない。大切なのは、その国の貧困に真正面から向き合う。そして その国の貧困をどう改善していけばいいのかということを消費財メーカーが考えれば、それがしいては消費者の購買につながり、マーケットシェアに繋がり、利益につながっていく。これがアジア新興国の貧困層にとっての大変、消費財メーカーにとっての大変重要なポイントだと思います。

それではみなさんまた次回お会いいたしましょう。