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【本の解説】ベトナム市場 主要小売プレイヤー

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テキスト版

森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日も引き続き、この『ASEAN6における販売チャネル戦略』ということで、私が去年、同文舘出版から出した本ですが、この本の解説をしていきたいと思います。

今日は91ページ、主要小売プレイヤー(流通環境)ということでトップ小売プレイヤーの紹介、ベトナムの第4章なので、ベトナムの主要な小売プレイヤーの紹介ですね、この91、92、93みたいなところ。ちょうどね、この92ページの図を見てもらうとたぶん一番分かりやすいんですけど、基本的にはこの5社が、ウィンマート、コープマート、GO!、メガマート、イオン、6番手にロッテマートということで、この5社6社が推定の売上規模順に一番大きな小売になっているんですよね。

このウィンマートはもともとね、ビンマートだったんですよね。ベトナムのコングロマリットのビングループがもともと運営していて。なんだけど、業績があんまり思うように伸びていなくて、2021年にね、食品メーカーの流通大手のマサングループというのがあるんですけど、そこが買収をして、不採算店舗を全部つぶして、経営を再構築して、今、だいぶ改善してきているという、そんな企業ですね。これが最大手で。コンビニも持っていて、コンビニがね、まだビンマートのままで、3,000店舗で一番多いんですけど、ベトナムのコンビニは3,000店舗が一番多いので、3,000店舗でビンマートで、まだビンのブランドのままで、ウィンに変わっていっているところもあるんだと思うんですけど、そのうちこれは変わっていきますけど、それがやっぱり大きいですよねと。

2番手がコープマート。これもホーチミンなんかを走っているといっぱい見ると思いますけど、ホーチミン市の商業協同組合連合と言うんですかね、あれですね。現在、ベトナムでは最も多くの店舗を抱える小売ですよということで、コープマートが。いろんなブランドがあってね、コープマートSCAとか、コープスマイルとかね、コープエキストラとか、いろんなミニスーパー形態とか、スーパーマーケット形態、グローサリー形態、いろんな形態で出ているんですけど、そんなのがありますよみたいなことを書いています。

あと、3番手のGO!が、ビッグCなんですよね、これはもともとね。もともとフランスのカジノグループの小売チェーンで、ベトナムにどれぐらいから、20年以上前に出ていて、かなり早く出たんですよね、このカジノグループ。なかなかやっぱりね、当時の20年前のベトナムって、今でようやくですから、だいぶ儲からないときに出てしまって、タイのセントラルグループに売却されて、セントラルグループの、今、傘下になっているということで。ビッグCがブランド名を変えてGO!になっているので、2020年にブランドをGO!に変えているんですよね。GO!になっていると。なので、このフランスのカジノグループの進出の時期とかを、今、こうして振り返るとね、やっぱり展開する、進出するタイミングってすごく重要で、特に小売なんていうのは外資規制が、最初、必ずありますから、その外資規制が撤廃されてガーッと出るんですけど、やっぱり規制の撤廃と市場の成熟度のこの両輪で見ていかないとね、規制が撤廃されたからすぐに出るというのは全然構わないんだけども、そのときに市場の成熟度と規制の撤廃の時期が開いていると、やっぱり成熟度がついてくるまで、小売事業としてはあんまりギアを上げていくとなかなか寒いことになってしまうので、なかなか大変だなというのは1つあるのかなと。

あと、4番手のメガマート。これもタイの企業ですね。

それで、われらが5番手、イオン。イオンは非常に成功している、ベトナムでは非常に市民権を得ているスーパーで、今、7店舗目を建設中、2023年に開業と言っていたから、もう開業しているんですかね。そんな感じで、スーパーなんかはそれが主要トップ5ですと。

次回以降ね、この94ページのコンビニの紹介なんかをまたやっていきたいなというふうに思います。それでは皆さん、また次回お会いいたしましょう。