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第37回 3C分析は、事実の可視化

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テキスト版

3C分析はグローバル戦略を立てる上で大変有効なフレームワークです。しかし、間違った分析をしてしまうといい戦略は作れません。この回では、分析を行う上で、3つの「C」それぞれの重要なポイントについて解説します。

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みなさんこんにちは。スパイダーの森辺です。今日は「3C分析は、客観的事実の可視化が大変重要である」というお話をします。企業がグローバル展開をする際に、3C分析というのは大変有効なフレームワークの一つです。しかし、間違った3C分析をしてしまってはなかなかいい戦略というのは作れません。今日は「3C分析は、客観的事実の可視化が大変重要である」ということについて一緒に学んでいきましょう。

まず、最初に申し上げたいのは、3C分析は大変有効な手段ではあるものの、客観的 事実の可視化をいかにバランス良く分析するかということが大変重要です。3Cというのは、自社・市場・競合、Company,Customer,Competitorの3つのCをとって3Cと言われています。そして、例えば市場というのは、簡単に言うとその 市場が儲かるのか、儲からないのか。どれくらい儲かる市場なのかということをあらゆるマクロデータから客観的事実を収集する。これが分析をする手前の段階で大変重要になってくる。そして、競合に関しても、どんな 競合がどれくらい存在し、それらの競争力はどれくらいなのかということを客観的に事実を把握すること。そして自社に関しても、自分 たちの弱みが何で、自分たちの強みが何なのか。自分たちには何が足りていて、何が足りていないのかということをバイアスをかけずに客観的に可視化する。これが分析をする前段として大変重要である。ここにバイアスがかかると当然ながら分析がめちゃくちゃになってしまう。したがって、いかに客観的 に3つの事実を把握するかということと、もう1つは、3つの事実をバランス良く可視化する。例えば、市場のことはよくわかっていても、競合のことはわかっていなければ分析をした結果、結局市場が大きいんだから行くべきだという話になってしまう。しかし、市場が大きくても自分たちにとって脅威となる競合がたくさんいれば、その市場に出るべきか否かというのはまた別の話になってくる。したがって、自社 、市場、競合の客観的事実を可視化し、その情報をバランス良く集めてくる。これができなければ、いくら分析をしても、正しい分析結果を得ることはできないのです。

3C分析はグローバル戦略を構築する上で大変有効なフレームワークの1つです。しかし、重要なのは、客観的事実を可視化すること。そして3つのCに対する情報をバランス良く収集して可視化すること。その大前提がなければ分析が何の意味もなくなってしまいます。
それではみなさん、また次回お会いいたしましょう。