東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、引き続き、タイの件なんですけど。ある担当の方が、「結構やっぱりタイ語、思ったよりタイ語でのコミュニケーションが重要だな」みたいなことをおっしゃっていたんですけど、さっき森辺さん、ターゲットのお話もそうなんですけど、コミュニケーションを含めての話をすると、やっぱり意外とタイ語で話さないとみたいなところがあるんですかね。
森辺:僕ね、このコミュニケーションに関しては本当に僕思うんだけど…。結論から言うと、英語でコミュニケーションするよりも絶対タイ語でやったほうがいいし、インドネシアでいったら別に英語でやるよりインドネシア語でやったほうがいいよね、だよね。フィリピン人ぐらい英語がしゃべれると、別にタガログ語をしゃべれなくても英語でやるっていうのはありだと思うけど、インドネシア、タイはやっぱり母国語でやったほうが圧倒的にコミュニケーションがスムーズだから、結構、日本企業とASEANの企業がうまく進んでいかない要因の1つに、お互い中途半端な英語でコミュニケーションを取るので、決まるべきところが決まっていかなかったりとか、なんかね、そういうのはすごくあるから。だったら通訳を通してローカルの言語でやっちゃったほうがね、絶対に決めるべきことが議事録としてしっかり決まっていくという。何て言ったらいいのかな。それはすごくありますよ。僕も一時期そうだったけど、僕ね、特に思うんですけど、僕は別にネイティブじゃないので、そういう意味ではすごくそれ理解ができるんだけど、よく「語学力じゃない」って言うけど、やっぱり絶対語学力なんですよ、国際化に重要なのって。それがあった上で個人のスキルとしてどうなの?っていうところがないと、やっぱり輪に入っていけない。インナーサークルに入っていけないので。そこがね、結構日本企業のグローバル化のネックに実はなっていて。「いや、語学力だよ」っていうのはね、絶対あるんですよ。だとしたら、もうその中途半端な英語でやるよりも、通訳を介しちゃったほうが確実にコミュニケーションが取れるじゃない?
東:はい、はい。
森辺:だから、それは絶対にそうしたほうがいいし。あと、1つ問題があって。ビジネス、会議室の中でのコミュニケーションはそれでいいんだけどもね、それ以外のところでもビジネスってコミュニケーションを取らなきゃいけないじゃない?
東:うんうん。
森辺:けど、僕やっぱり外人と飲みに行くと、「嫌だな、面倒くさいな…」って絶対思っちゃうんだよね、僕ね。
東:はい、はい。(笑)
森辺:もう、その時点で駄目なんですよ。
東:うんうん。
森辺:「面倒くさいな」って思わないぐらいに語学力もあり、そういう商習慣というか、そういうコミュニティに対しての慣れ方があって初めてすべてがパーフェクトにいくので。なのでね、語学力は重要であるっていうことは1つそう思うのと、現地語が重要ですっていうのはすごく思いますね。だから、しゃべれなきゃいけないって言っているんじゃなくてね、苦手なものを無理やりしゃべるぐらいだったらお金をかけて通訳を通したほうがいいというね、それはすごく感じますかね。
東:やっぱり苦手なものというか、英語で第二外国語同士でやっているよりは、もう日本語でこっちはやって、タイ語で、通訳を通してタイ語でやっていたほうが、やっぱり時間もかからないという印象なんですかね。
森辺:通訳を通すと二重になるじゃない?
東:はい。
森辺:けど、別に同通(同時通訳)できる人もいるし、人間って不思議で、スッと入ってくるのと入ってこないのってあるじゃない?
東:はいはい。
森辺:それって、ただでさえあるわけですよ。
東:はいはい。
森辺:同じ日本語をしゃべっていたって、A君の日本語はスッと入ってこないけど、B君の日本語は入ってくるみたいなね。だから、そういう意味でもね、あまり変わらないんじゃないかな、その時間はね。下手に英語をしゃべるよりも、タイならタイ語でやるとか、インドネシア語で通訳を介してやるっていってもそんなに変わってこないんじゃないかな。どうなんだろうな。
東:なるほどね。でも、現地語でやったほうが、やっぱり最終的にはスムーズにいくし。
森辺:うん。うちは全部、現地語でやっているでしょ?
東:そうですね。
森辺:どうでもいい話は英語でしたらいいと思うよ。
東:はいはい、雑談とか。
森辺:いわゆる飲みに行った雑談とかは英語でしたらいいと思うけど。いわゆる、「じゃあ、会議やりましょうか」という話になったときには、やっぱりタイだったらタイ語でやるべきだし、インドネシアだったらインドネシア語でやるべきだと、われわれは経験則の中からなんかボヤッとしちゃわない?
東:そうですね。
森辺:言った言わないの議論にもなるでしょう?
東:ミスコミュニケーションもちょっと。
森辺:起きるからね。
東:あったりしますからね。
森辺:うん。なので、そんなふうに思いますけどね。
東:分かりました。今回はコミュニケーションのほうに特化しちゃったんですけど、また次回、少しタイのほうの続きをお願いしたいと思います。
森辺:はい。
東:森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。