森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺一樹です。今日は、執筆に苦しんでまして、そのことについてちょっとお話をしようかなというふうに思うんですが…。
僕ね、今、僕の5作目になる本を書いているんですけども、筆が進まないんですよね。これ、本を書いた人はよく分かると思うんですけど、苦しいんですよね、このね、生まれない感じ、神が降りてこない感じがね、苦しくて苦しくて。頭を切り替えたり、いろんなことをやってね、パッと瞬間にガッと降りてきてうわーっと筆が進んで、そのときの達成感みたいなね、すごい清々しいものがあるんですけど。今、目次の段階で、ああだこうだやっているという、そういう状況で。共著の本を含めずに僕1人で書いている本で、次で5作目なんですよね。結構ね、これは必要としている人、僕の書いている本は、そもそも万人が必要とする本というよりかは、非常に限られた、マニアックな人たちが喜んでくださる本なのであれなんですけど。でも、その中でも非常に僕の専門フィールドでは必要としてくれる方が多いんじゃないかなというふうに思っていてね、今、その人たちのことを考えながら一生懸命書いてるんだけども、なかなか神が降りてこないという中で目次をね。本ってね、まず目次をつくらないといけなくて、これもマーケティング戦略とよく似ていて、やっぱり思ったことをバーッと書いてもまとまりがなくて、戦略的に書いていく。要はグランドデザインを先につくるんですよね。1章から例えば8章だったら、8章までのグランドデザインをつくって、こういう流れで、起承転結はね、別に物語じゃないのでないですけども、こういう流れで書いていく、こういう順番で書いていくと。それぞれの小項目、小小項目みたいなのをつくって、こういうことを書いていくみたいな、そんな流れをつくるので、目次の作業ってすごい重要で。その目次でだいたい編集者とかは、これは面白くないとか、これは面白いとか、これは売れるとか、売れないとか、たぶん判断するんだと思うんですけど、僕は目次をつくっていますよと。
これがね、何て言うのかな、僕ね、実は自分で本を何冊も書いているくせにね、字を読むのが嫌いで。よく学生のときに、日経新聞読まなきゃとか言って…。今でも言ってるのかな。僕ね、日経新聞なんかまともに読んだことないんですよね。びっくりされるかもしれないですけど…。まともに読んだことないっていうかね、いや、ニュースはチェックしてますよ。ただ、一字一句丁寧に読んだことがないっていう、何て言うのかな、見出しと最初と結論みたいなところだけ、バババババッていう読み方をするんですよね。本とかも、これはもう、今、僕はiPadでしかほとんど読まないので、iPadでもうほんとにバーッと、目次を見ながらバーッとめくっていくような感じで。何だろうな、僕ね、もうね、ダメだなと思うんですけどね、待てないんですよね。世の中で何が一番嫌いかと言ったら、待つことみたいな・人の話を聞くことと、活字を読むことがほんとに苦手で、人の話を聞けないやつはダメだなんて言うので、僕はきっとダメな人間なんだなって自分で反省してるんですけどね、反省しながら日々を生きてるんですけどね。活字を読んでいる、日経新聞を読んでいるスピード感と自分が待てる時間のギャップが大き過ぎてしまって、ちゃんと読んでいたら、もう、そのギャップで頭がおかしくなりそうなので。結論が早く欲しいんですよね。結論早く欲しい病。だから、ババババババババ…みたいな。
この間も親父と話していてね、親父にね、何か聞いたんですよね。そうすると、親父がなんか、うにゃうにゃ、うにゃうにゃ、うにゃうにゃ、うにゃうにゃと言って、話の方向が見えないことをずっと言っていて、「あれ、結論何だろう。えっ、結論、結論、結論…」ってなってね、「親父、頼む。結論を先にビシッと言って、あとでそのうにゃうにゃを言ってほしい」って言ったらね、「一樹、俺はもう引退しとるんや。そういう頭になってない」って言われてね、ハッと気づいたんだけどもね、申し訳ないことを言ったなと思って反省してるんだけども、そうだよね。会社ではね、基本的にうちの会社の人はもう最初に結論を全部言うので、結論を言って「なぜならば」みたいなのが続くし、頭の中がそうなっているので、結論じゃない会話が先に来るともう、うーってなってしまうから。(笑)新聞とかニュース見ていても結論をとにかく欲しいっていうね、そういう病気なんですよね。だから、これは困ったなと思いながらね、あれなんですけど、とにかく待てなくて。
ご飯もね、本当に妻にも申し訳ないな、怒られるんですけど、妻はワインが好きだからね、ワイン飲みながらゆっくり食事したいんだろうけども、僕はお酒一切飲まないからね。例えば、フレンチとか食べに行っても3時間のフルコースとか地獄のようで、3時間のフレンチのフルコース食べさせるんだったら、もういっそのこと殺してくれっていう。以前ね、ロブションかな、ロブションだったかな。どこかのフランス料理屋で「中華のように出してください」って言ってね、かなり嫌がられたことがありましてね、それぐらいもう待てない病気で。そう。それで活字がね、まあまあ、読めないので、日経新聞なんか読んだことないですよっていうのは本当で、ちゃんと読んだことがなくて、見出しとか結論のとこだけババババッと、本も全部、流してバーッて読むっていう、そういうタイプなんですよね。だから、もっとじっくりね、ゆっくり生き急がない時間をつくらないと、本を書くっていうのはね、ゆっくりな作業なので、「あー、入った。来た!」ってなるとね、もう本当にブワーッて、何時間もね、何も飲まずにブワーッて書くんですけどね、そこに入るまでが苦しいというね、うん、そんな感じなんですよね。
何の話をしているのかな、今日は。とにかく朝から書いていて、パソコンに向かって本を書いていて、全然目次がダメで、それでちょっと切り替えるためにPodcastの収録をするかということで、今日、エピソードを、こんな話をしている次第でございます。すみません。僕のくだらない話に付き合わせてしまって。これからは待てる男、聞ける男、森辺一樹になっていきたいと思います。
それでは皆さん、また次回お会いいたしましょう。