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第440回 「思考」が戦略に与える影響 その1

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テキスト版

森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日は、いつもの『グローバル・マーケティングの基本』の書の解説をちょっとお休みして、先日、私がとあるところで講演をしたのですが、そのお話、その内容について皆さんとシェアをしていきたいなというふうに思います。

意外に好評だったようで、とある、うちが大変お世話になっている大手の製造業、B2Bの製造業主催のクローズドのセミナーで、そのメーカーさんが、そのB2Bのメーカーの先が消費財メーカーが非常に多くて、その消費財メーカーのある一定職以上の人たちを読んで、その人たちに向けて私がASEANの販売チャネルの話をしたという、そんなクローズドのセミナーだったんですけども、そのときのお話をちょっと皆さんとシェアをしていきたいなというふうに思います。資料ベースで、スライドをちょっとめくりながらね、見ていただいてちょっとお話をしていきたいなというふうに思うのですが…。

すみません。早速、スライドをお願いします。タイトルが「グローバル・マーケティング ~コロナ禍で明確になった海外販売チャネルの重要性~」ということで、「強固な販売チャネルの構築に向けてASEAN編」ということで、平たく言うとASEANの販売チャネル構築のお話をさせていただいて。目次をちょっと見ていただくと非常に分かりやすいのですが、次のページですね、1章から3章までこういう内容で話をしたんですよね。

1つが「思考」が戦略に与える影響。戦略づくりって別にフレームワークなので、日本企業って戦略づくりが下手なのではなくて、戦略に至るまでの「思考」のところに問題があって、この「思考」のところの問題を改善しないと、どんなに素晴らしいインプットも素晴らしい戦略のアウトプットには変わらない、ひいてはその先にある実行、エクスキューションしたときのアウトカムに変わらないということで、この「思考」って非常に重要なんですよね。多くの企業がだいたい3つぐらいの「思考」パターンに陥って戦略を間違っているということが非常に多く見受けられるので、私のその今までの20年の支援の中でですね。なので、その3つの「思考」の誤り、日本企業が間違いやすい3つの「思考」の誤りの話を第1章でやって。

第2章は、「基準値」を持つことの重要性ということで、日本企業のASEAN展開を見ていると、自分たちのマーケティングの「基準値」がない、もしくは薄い企業が非常に多くて、なんとか人の力とか現場の力とか営業の力もしくは商品の力で押し切っていこうという傾向が強くて、闇雲にいくというか。「基準値」って、やっぱり自分たちの目的や目標に到達するために、どういうことを、どういうスピードで、どうやらなきゃいけないのかというのって、やっぱり「基準値」がないとなかなか進まないですよね。その「基準値」を持つことの重要性というのを第2章でお話をさせてもらって。

第3章で、「視点」が変われば指標も変わるということで、「視点」のお話をしました。グローバル・マーケティングの時代であるにもかかわらず、いまだに国際マーケティングの「視点」で戦っている企業というのは意外に多くて、これは国際マーケティングの「視点」で戦っていると、やっぱり昨今のグローバル・マーケティングの競争には勝てないので、この「視点」を変えるということは非常に重要になりますので、この「視点」の話、この3つのお話をしたというのがセミナーの内容でございます。

それぞれのお話をしていきたいんですけどね、もう4分半経っちゃったので、今日はここで一旦終わりにしようかな。すみません。タイトルと内容、章を説明しただけですけども、次回以降ね、この「思考」と「基準値」と「視点」のお話を、しっかりと丁寧にお話をしていきたいなというふうに思いますので、また次回以降ぜひ番組をご覧いただければと思います。

それでは皆さん、また次回お会いいたしましょう。