HOME » 動画番組 スパイダー・チャンネル » 第485回 【本の解説】中小企業には中小企業の『戦い方』がある その1

動画番組 スパイダー・チャンネル

第485回 【本の解説】中小企業には中小企業の『戦い方』がある その1

新刊はこちら » https://www.amazon.co.jp/dp/449565019X
定期セミナーはこちら » https://spydergrp.com/seminars/

テキスト版

森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日も引き続き、この『グローバル・マーケティングの基本』 日本実業出版社から私が出している本ですが、この本の解説をしていきたいと思います。

今日は第5章、218ページ、「5-1 中小企業には中小企業の『戦い方』がある」ということで、中小企業、中堅中小企業の海外展開の章になりますので、その解説をしていきたいと思います。全6章のうちの1章分をこの本は中堅中小企業向けに書いていて、ここで言う中堅中小企業って、業界によってこれは売上規模ってまちまちなので、なかなか一概には言えないと思うんですけど、一応目安としては、数十億円、売上数十億円から数百億円を中小企業と呼んでいて、売上数百億円から1,000億円程度前後ぐらいを中堅企業というふうに定義しています。まれに零細企業と中小企業をごっちゃに混ぜてしまって海外展開みたいな話をしているシーン、ケースがあるんですけど、世の中一般的に。なんですけど、基本的には零細企業の海外展開というのは私は否定的なので、基本的には海外展開、特に新興国市場の展開って非常に経営資源が必要になってくる、最低限必要な経営資源を持って出ていかないといけないので、日本国内でまだ売上が数億円の企業、零細企業が海外に出ていくということは根本的な戦略としてあまり適切でないというか、まだまだ日本でやれることがたくさんあるので、まず日本でしっかりと土台をつくってから海外にという順序になると思うので、基本的にはここで言っているのは、さっき言ったような売上の定義で。また、重要なのは、売上もそうなんですけど、利益がしっかり出ているということはすごく重要で、利益が出ている前提で、それを新たな市場に再投資をしていくという観点なので、国内でしっかりと利益を上げて、シュリンクする、日本国内の市場がシュリンクすると言われているので、人口動態的に。マーケットが小さくなっていく日本でじり貧になっているのではなくて、海外に再投資をすることによってさらに成長していこうという、海外展開のそもそもの目的というのはそこなので。そうすると、やっぱり零細企業と中小企業をごっちゃにしてはいけないですよというのが、1つ定義のところのお話。もちろん零細企業、インバウンドで海外事業をやるというのは全然賛成なので、基本的には国内でやりきれることがまだまだ必ずあるはずなので、国内でしっかり土台を築いてから海外に行くという、この順番を間違えないということで、ちょっとすみません、定義の説明をしましたが、そういう定義で書いています。

中小企業には中小企業の戦い方があるということなんですけど、これはまた次の章とかでもしっかり話をしますけど、大企業と中小企業というのは基本的に戦い方が違います。なぜ戦い方が違うのかと言うと、求めている利益が違うからなんですよね。大企業が海外展開するということは、これは100億とか1,000億の事業を求めて、最終的には、それをつくり上げに海外に行くと。それだけやらないとROIが悪いので、わざわざ海外に出る意味がないので、基本的にはそういう規模の事業をやると。一方で、中堅中小企業は、まずは数億円と、ひいては数十億と、中堅でも100億ぐらいのところ、そうすると、数億円やるのと数百億円やるのでは、もうこれは戦略が全然違うんですよね。戦略が違いうということは戦い方がまずもって違うということなので、ここをしっかり理解するということが必要で。大企業がやっているようなことはやる必要はなくて、戦い方を全然変えると。自分たちがまず何年でいくらの利益が欲しいのかというところをベースに戦略を組み立てないと、戦い方が全然変わってしまうんですよね。これはマラソンも一緒で、100m走るのと、42.195km走るのって、これはペース配分が全然変わってくるわけですよね。スタミナだって全然変わってくる。これと同じことで、どれぐらいの期間でいくらやりたいのかということをベースに戦い方、戦略というのは変わってくるので、ここをしっかり認識するというところから、まず中堅中小企業の海外展開というのは始まりますよというお話でございます。

5-1はね、まだ本題があるので、一旦今日はこれで終わりにしますけども、また次回ね、引き続き、この戦い方、中堅中小企業の戦い方についてお話したいと思います。次回また、お会いいたしましょう。