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第553回 FMCG インドネシア小売市場 その2

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テキスト版

森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日も引き続き、前回の続きですね、インドネシアの小売市場についてお話をしていきたいと思います。対象は消費財メーカー、FMCG、食品・飲料・菓子・日用品等の消費財メーカーになります。

早速ですが、スライドをお願いします。前回ね、ここのスライドで終わっていて、次回それぞれのプレイヤーを少し詳しく解説をしていきますよというお話だったと思うので、今日はその解説をしていきたいと思います。まず、スーパーマーケットなんですけども、これは推定売上規模順に書いていて、1位のトランスマートですけども、これはもう圧倒的にトランスマートは大きくて、トランスマート・カルフールという名前で展開をしていますけど。インドネシアの財閥系の企業のCTコープというところがあるんですけども、2012年にフランスのカルフールから、カルフールのインドネシア現地法人を買収したものなんですよね。会社名自体はね、トランス・リテールと言うんですけども、それがやっていますよと。インドネシア全土でトランスマート・カルフールは141店舗ですね、141店舗ぐらいあって、売上がね、為替にもよるんですけど、1,500億円ぐらいあるんですよ。2位のハイパーマートの倍以上あるので、圧倒的にやっぱりこのトランスマート・カルフールが最大手であるというのが1つですね。

2位のハイパーマートは、インドネシアの小売最大手のマタハリ・プトラ・プリマという会社があるんですけども、このマタハリ・プトラ・プリマの運営するスーパーブランドですということで、ハイパーマーケットとかスーパーマーケットの形態で事業を行っているので、ハイパーマート以外にもね、プリモとかね、フードマートとか、ハイフレッシュとかね、ボストンヘルス&ビューティーとかね、結構、街へ行ったら皆さん見たことあるかもしれないですけど、FMXとかね、スマートクラブなんていうブランドで、インドネシア全土で200店舗ぐらい運営しているというのがこのハイパーマートですね。まあまあ、それぞれのブランド、いろいろ特徴があるんですけども、その特徴に関しては、私が今年出している『ASEAN6における販売チャネル戦略』、概要欄にもリンクが出ていると思いますので、その本をちょっと見てもらって、詳しく書いていますからそれを読んでもらって。

3位のスーパーインド。これね、3位ですね、スーパーインド、ライオンのマークのスーパーインド。これはね、ライオンスーパーインド社が運営するスーパーマーケットのブランドで、今、店舗はジャワ島中心だったと思うんですけど、186店舗ぐらいあるというのがこの3位のスーパーインドです。ちなみに、スーパーインドはね、インドネシアの大手財閥、エリート財閥のサリムグループ傘下のスーパーです。

次が、4位がインドネシアで87店舗展開しているヒーロー。ジャイアントですね、もともとジャイアントだったんだけども、パンデミックで収益力が低下して、2021年7月にすべての店舗を一旦閉鎖しているんですよ、ジャイアントは。インドネシア大手のヒーロースーパーマーケット、ヘローと言う人もいれば、ヒーローと言う人もいるので、どっちでもいいですけど。ヒーローブランドでね、もともとマレーシアで成功していた小売なんですけどね、現在もマレーシアで非常に大きなチェーンですけど、このヘロースーパーとしてインドネシアでやってきたということで、社名をね、ブランド名を変更しているというのがこのパンデミックの間に起きたことですね。あとね、ここは確か、どこかやっていたな…、IKEAとかもやっていたと思いますね。あと、ドラッグストアのガーディアンとかね、展開していますね。それで、5番目がロッテマートですね。韓国のロッテマートが40店舗ぐらいやっていると。

コンビニはね、もう圧倒的にインドマレットとアルファマートのこの2強、ここにも書いてある通り、1万8,271店舗と、1万5,430…、まあまあ、3万3,000店舗以上がこの2社なわけですよ、3万8,000店舗ぐらいの全主要近代小売の数の。なので、この2社がどれだけ小売交渉力が強いかと、置いてほしいのなら棚代を置いていきなということで、非常にタフな交渉になることは見てもお分かりかなと。そのあと、アルファミニというのが、これも一緒ですね、アルファマート系の今伸ばして生きていて、サークルKが500店舗で、日経のファミリーマートが215店舗ということでね、なかなかね、もう世界のコンビニって、アメリカから来たものをね、日本がもうコンビニは日本のものにしていったわけですけどもね、なかなかアジア展開はやっぱり日本企業の思うようにはいかなくて、ローカル系、ローカル系と言ってもね、海外からの帰国組のもう本当にエリート集団が一気に事業を展開していくという、合理的にどんどん拡大していくとういのが実際なので、そんな感じで小売に関してもそうですよと。

インドネシアの小売市場を総じてまとめると、やっぱり近代小売とどう対峙していくかというのをね、小売の交渉力が強くて非常に大変だということと、中間流通のね、中間流通事業者のマージンも非常に高いんですよね、インドネシアはほかの国に比べて。だから、いろんな面でマージンがかさんでくる。なおかつ伝統小売を攻略するためにディストリビューション・ネットワークもしっかり構築しないといけないし、特に輸入品なんかはまだまだ外資規制があったりとか、いろんな規制の壁も存在する中で戦っていく。そして、1番のあれが、ハラルがもうマストですと。ハラルがないと、そもそも店に主要なところには並ばないので、基本的にはハラル、ハラル商品がマストの市場であるということで、大変大きな魅力、ASEAN6の中で最も魅力的な市場ではあるものの、一方で課題もたくさんあるので、しっかりと戦略を組み立てていかないとなかなか難しい市場であるというのがインドネシアの小売市場でございます。

詳しくは、私が今年出した『ASEAN6の販売チャネル戦略』ということで、この本を見ていただければ、リンクを概要欄に貼っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。それでは今日はこれぐらいにして、また次回お会いいたしましょう。