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第552回 FMCG インドネシア小売市場 その1

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テキスト版

森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日は、インドネシアの小売市場についてお話をしていきたいと思います。小売市場なので、対象はFMCG、食品・飲料・菓子・日用品等の消費財メーカーです。

それでは早速お話をしていきたいと思います。スライドをお願いします。まず、インドネシアの小売市場規模なんですが、2022年の最新のデータで41.2兆円ということで、これ、すみません、このデータをつくったときは、日本円が1ドル136円だったので、現在の為替で換算すると50兆円弱ぐらいになるのかなというふうに思います。日本の小売市場規模がおおよそ157兆円ぐらい、160兆円弱ぐらいなので、3分の1ぐらいにまでインドネシアは成長してきていて、この図の通り、インドネシアはASEANの中で最も小売市場規模が大きい、人口も3億人に迫る勢いで、非常に大きな市場であるというのがこのインドネシア。本当にこの数十年のインドネシアの成長を振り返ってみると、昔は本当に石油と畑みたいな、そんなイメージが僕は1980年代とか90年代のインドネシアってあったんですけど、あとはバリ島へ行くみたいなね、そんなあれで、経済がどうのこうのとか、小売市場規模が大きくなるなんていうのはあまりイメージがつかなかったんですけど。今のインドネシアはまったく違う市場で、本当に非常に大きな市場になっているというのがインドネシアです。

次のスライドをお願いします。インドネシアの小売市場規模を考えるときに、これは左の図が主に食品・日用品を取り扱う主要な近代小売のチェーンの店舗数の合計、弊社でカウントした最新のデータになります。右が小売市場規模、食品及び日用品カテゴリーにおける近代小売と伝統小売の金額ベースの比率になると。これも最新です。インドネシアの主要な近代小売の数って3万6,800店舗あるんですよね。ASEANでNo.1と。ただ、これは多いの?少ないの?と言うと、結論から言うと多くはないと。なぜなら、日本の場合、セブンイレブン1社で2万3,000店舗あるわけですよね。それから考えると、このインドネシアの3万6,800店というのはまあまあどうなのかというふうに蓋を開けてみると、インドネシア系のアルファマートとインドマレットの店舗で3万3,000店舗以上になるので、残り数千店舗しかないんですよね。なので、そう考えると、やっぱりインドネシアはね、このアルファマートとインドマレットの影響力が非常に大きいと、店舗数が非常に多いと。やっぱりまだまだ伝統小売の市場で、447万店も存在している。79%、約8割がまだ伝統小売で、447万店伝統こうりが存在する。これは小売事業者、流通事業者、それからシェアの高い製造業者、いわゆるメーカー、誰に聞いても、インドネシアでは伝統小売を攻略できなかったら儲けることはできないって言ってますから、基本的にはインドネシアもベトナム同様、伝統小売が大変重要で、日本企業の課題というのもこの伝統小売の攻略にあると。もちろん近代小売を攻略しないと伝統小売では取り扱ってもらえないので、近代小売でいかに目立つ存在になって、その上で伝統小売に数十万店レベルで配荷できるディストリビューション・ネットワークをつくるかということが非常に重要になってくるわけなんですけども、そんな市場の最たる市場であるというのがこのインドネシアでございます。

ディストリビューターも、島がね、主要6島に分かれていたりするというのもインドネシアの難しさの1つで、やっぱりジャカルタのディストリビューターが各地域に二次店を抱えて、そこを使ってうまく効率よく配荷をしていくというパターンが大半なんですけど。そうすると、その二次店の数だけで50とか60とか使いながら配荷をしていくわけなんですけど、2億7,000万人ぐらいの人口がこの主要6島の中に分かれていて、当然大きい都市というのがあるので、大きい都市にはそれだけ人口密度が高いわけですから、そういうところには伝統小売もそれだけ多く存在するということで、人口の分布に合わせて伝統小売の数というのは広がっているので、それに合わせてディストリビューション・ネットワークもつくっていかないといけないんですけども、そこがなかなか大変なところ、伝統小売に関しては。近代小売に関しては、やっぱりアルファマートとインドマレットの影響力があまりにも強過ぎて、この2社をどうするんだというところに各社さん、非常に難しさを抱えている。基本的に2社でそれだけ店舗数があると、この2社の小売交渉力がどれだけ強いかというのは想像に容易いと思うので、その交渉もやっていかないといけない、これが非常に大変であるというのがこのインドネシアの状況ですよと。

では、次の3枚目のスライドを見ていくと、これは主要スーパーとコンビニのそれぞれのトップ5なんですけど。時間が今日来てしまったので、次回またこの主要トップ5の小売に関して少し詳しく解説をしていきたいなというふうに思っております。今日はこれぐらいにしたいと思います。また次回お会いいたしましょう。