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第71回 アジア新興国の大中小規模ディストリビューターの特徴3

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テキスト版

アジア新興国の小規模ディストリビューターは、セールス機能がなく、デリバリー機能しか保有していないディストリビューターがあります。大規模ディストリビューターと合わせ、それぞれのディストリビューターの機能を把握し活用することが重要となります。今回は小規模ディストリビューターについて解説いたします。

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皆さんこんにちは。スパイダーの森辺です。今日も引き続き、アジア新興国の大中小規模ディストリビューターについて、解説をしていきます。

前回、前々回と、二つの大規模なディストリビューターと、小規模なディストリビューターの解説をしてきましたが、前々回、大規模なものが上、小規模なものが下ということで解説をしたスライドの、今回は小規模なほうの説明です。ちょうど前回私が、ユニリーバとかネスレ型のディストリビューターネットワークをつくるときには、こういう小規模なディストリビューターを150とか200とか使いますよ、というお話をしましたが、まさにそのときに活用するような、セールス機能はもうほとんど期待できない、デリバリー機能しか保有していないようなディストリビューターになります。

実際に執務室の様子を見ると、伝票を打ったりという担当がほとんどで、10名いないぐらいです。多くが家族経営で、これ、私ですけど、こっちに社長がいて奥さんがいる。社長は、一応旦那さんなんだけど、どこ行ったか分からない。実際に切り盛りしてるのは奥さんですよと。ASEANなんかに行くと、こういうのはあまり珍しくなくて、女性のほうが基本的には優秀であると。あんまりそういうこと言うと、偏見だと言って怒られちゃうかもしれませんが、社長は旦那さんなんだけど、どこか行っちゃったよと。実際には奥さんが切り盛りしてるケースが、結構あります。大体社長に聞いても、会社のこと、よく分かってなくて、奥さんに聞くと全て分かってるというケースは、ASEANなんかだと非常に多いのかなと。

これは実際はベトナムです。前々回かな、ユニリーバも活用してるような小規模なディストリビューターだというふうにお話しましたが、ベトナムなんか特に、こういったところは女性の経営者がやってるところのほうが、優秀かなという印象を受けます。そう考えると、他はどうだろうと見てみたときに、フィリピンなんかも女性が経営しているところのほうが、優秀であるというのは、あるのかなと。マレーシア、シンガポールは、まあまあそんなに女性のほうが絶対的に、というのはないのかもしれないですが、タイもどうですかね。特に著しく女性のほうが優秀というのは、ベトナムと、おそらくフィリピンじゃないかという気がしますけど。こんなようなところが、小規模のディストリビューターであると。
こういうところは、日本の消費財メーカーが、こことあそこと三つぐらい使おうと、そういう意味合いで使うというよりは、どちらかというと、ネスレ・リーバ型のマイクロディストリビューションネットワークを組むと。ベトナム・ホーチミンからハノイまで組んでいくんだ、というようなときに、こういうのを150とか200ですね、使っていく、そんなイメージなので、そんなに簡単に手が出せるようなディストリビューターではない、ということだけは、申し伝えておきます。
それでは、皆さん、また次回お会いいたしましょう。