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第123回 グローバル市場では、「機能」と「品質」は、商品価値の決め手にはならない

概要

皆さん、こんにちは。スパイダーの森辺です。今日は、「機能」と「品質」は商品価値の決め手にはならない、ということについてお話をします。このことを理解せずにグローバル市場に展開し、失敗をしている企業は少なくありません。このことをしっかりと理解しなければ、グローバル市場で高い成果を上げることはできません。今日は、「機能」と「品質」は商品価値の決め手にはならないということについて一緒に学んでいきましょう。

まず最初に申し上げたいのは、まだまだ多くの日本企業がこの「機能」と「品質」をグローバル戦略の中心に位置付け海外展開を行って、思った通りの成果を出せていないということです。この図は、日本と中国、韓国、そして欧米の企業を3つのグループに分けてそれぞれの特徴を表したものになります。

まず、日本から。多くの日本企業はいずれの産業、いずれのインダストリーにおいても、10の「機能」と「品質」をいっぱいいっぱい詰め込んで100ドルで売るという、こういう商売をグローバル市場で行ってきました。そうすると、当然、市場からは「高い」という声が返ってきますので、「であれば、11の「機能」、12の「機能」と「品質」を詰め込むので100ドルで買ってくれ」と、こういう商売を行ってきた。一方で中国や韓国の企業は、6や7の「機能」と「品質」を詰め込んで60ドル70ドルで売るという商売をしてきた。最低限の「機能」と「品質」に抑えて安く売るという、こういう商売をグローバル市場で行ってきました。そして、最後の欧米の企業、この欧米のグループは、7の「機能」と「品質」しか詰め込んでいないんだけども150ドルという高い値段で売るという、こういう商売をグルーバル市場で行ってきた。この3つのグループから分かることは、もはやグローバル市場は「機能」と「品質」に価値を見出していないということなんですね。価値の決め手にはなっていないということ、そして、それを中国企業も欧米企業もよくよく理解をして戦略を展開している。

まず、中国から説明をしていくと、この6や7の「機能」、最低限の「機能」を詰め込んで価格を安くするという、この戦略で結局グローバル市場の大多数である中間層、マスマーケットはもはや中国企業が席捲してしまったと。ローテクだけに限らず、ハイテクにおいてももう中国企業が取ってしまった。もし、「機能」や「品質」が高いほうが商品価値があるんだとすれば、中国企業がその座を奪うことはできなかったはずです。しかし、この昨今のグローバル市場の状況を見てみると、市場が「機能」や「品質」に価値を見出していないということがこの中国企業の例から分かると思います。

そして、欧米。欧米に関しては、7の「機能」しか付いていないのに彼らは150ドルで売ることができる。なぜか?彼らも「機能」や「品質」で商売をしていない。「機能」や「品質」が商品価値にはなっていないということをよく理解をしている。じゃあ、何が商品価値の決め手になっているんだ?ブランドがなっているわけですよね。彼らの商品の背景にはブランドストーリーがある。欧米の企業はブランド価値経営にずっと投資をしてきた。だから、彼らは7の「機能」や「品質」しかないものを150ドルで売るということができる。

一方で日本はどうだろうか?いまだに10の「機能」をいっぱいいっぱい詰め込んで100ドルで売るという、こういう商売をしていて、「機能」と「品質」こそがすべてであり、これさえ高ければ世界は求めるんだと、こういう商売をいまだに世界中で展開をしている。日本企業は今一度、この「機能」と「品質」が商品価値の決め手にはならないという認識をしっかり持って戦略を練り直す必要があるのではないでしょうか?

それでは皆さん、また次回お会いいたしましょう。