HOME » 動画番組 スパイダー・チャンネル » 第213回 【Q&A】海外市場 – B2B製造業は業界別にディストリビューターを分けるべき?

動画番組 スパイダー・チャンネル

第213回 【Q&A】海外市場 – B2B製造業は業界別にディストリビューターを分けるべき?

新刊はこちら » https://www.amazon.co.jp/dp/449565019X
定期セミナーはこちら » https://spydergrp.com/seminars/

テキスト版

森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日も、皆さんからの質問にお答えをしていきたいと思います。

今日の質問、ちょっと読みますね。今日の質問もPodcastにいただいている質問でございます。弊社のPodcastの詳細は、概要欄に記載、リンクを貼っておきますのでぜひ見てください。

質問読ませていただくと、B2Bの製造業の方からの質問です。「業界別にディストリビューターを分けるべきか悩んでいます」ということで、「比較的早くから、弊社は海外展開を行っています。中国とタイに工場と販売子会社があります。その他、複数カ国に販売子会社を持っており、比較的海外展開はしっかりやっていると思います。販売は、基本的にはディストリビューターを通じて行っていて、弊社の製品は様々な業界で使われているのですが、業界によってディストリビューターを分けるべきか悩んでいます。ご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします」ということなんですけども。なるほど、なるほど。

B2Bの製造業は、こういうケースって結構あって。この質問者さんは何を言っているかと言うと、自分たちのいわゆる生産工場って、日本にもあるし、中国にもあるし、タイにもありますよと。まあまあ、そうでしょうね。日本と中国とタイって非常に大きいわけですよね。部品をつくっているメーカーさんなんですけど、B2Bのメーカーなんですけど、それ以外の国は販売拠点があって、基本的には中国とタイと日本でつくったものを、それぞれの国で売ったり、それぞれの国から輸出をして第三カ国で販売拠点、販売子会社があるので、そこを通じて売ってますよと。B2Bに売ってますよと。その売り先が、いわゆるいくつかの産業に分かれている、この部品を売っているのがね、インダストリーに分かれていて。どういうことかと言うと、自動車産業のお客さん、それからエネルギー産業のお客さん、それから通信産業のお客さん、造船関係のお客さんとかって、4つぐらいの主要な顧客ポートフォリオが分かれていて。例えば、ディストリビューターを使うにも、4つの産業を網羅的にユーザーを押さえているディストリビューターがおそらくそんなにいなくて。結局、自動車産業のユーザーはしっかりこのディストリビューターは押さえていて強いんだけども、エネルギーが弱いよねとか、造船系弱いんだよねとか、はたまた別の、何て言いましたかね、通信系かな、通信系弱いよねとかっていうことがあるので、この方は、それぞれの業界で強いディストリビューターを探したほうがいいんですか、どうなんですかということを聞いていて。

「商品言わないでくれ」と書いてあるので言わないですけど。部品なんですけど、おそらくこの系の部品は、もうある程度分けないと、網羅的にユーザーさんを押さえているというのは、ちょっとないですよね。なんでかと言うと、用途が違うんですよ、これ。これね、用途が同じだと、ディストリビューターは網羅的にお客さんを押さえられているんですよ。要は、この部品の用途はこういう用途で使っていますと。例えば、自動車産業でも、通信産業でも、エネルギー産業でも、造船産業でも、同じ用途でこの部品が使われているんだったら、網羅的にディストリビューターがユーザーを押さえているというケースは全然あるんですよね。ただ、それぞれのインダストリーで、違うそれぞれの異なった用途で使われている場合は、これもう、ディストリビューターを変えていかないと、なかなか4つのインダストリーに全部に精通してユーザーを持っていますよというディストリビューターというのは、やっぱりアジア新興国では、たぶんこれ世界的にも少ないと思うので、分ける必要があるんじゃないかなというふうに思います。ぜひ、分けて考えていただければと思います。

それでは今日はこれぐらいにしたいと思います。それでは皆さん、また次回お会いいたしましょう。