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第50回 アジア新興国は長期的な視点が重要

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成熟した市場と未成熟の市場では投資の期間は大きく異なります。アジア新興国市場では、投資の金額も大きく、リターンを得るための期間を長期的に考えなければいけせん。しかしこのリターンは莫大です。この長期的な視点の重要性について解説します。

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みなさんこんにちは。スパイダーの森辺です。
今日は、アジア新興国市場は長期的な視点が重要であるということについて、お話しします。
成熟した市場と未成熟の市場では企業の投資期間は大きく異なります。アジア新興国市場で日本で行うような投資の深さであったり、投資の期間を取ってしまうと、せっかく得られるはずの大きな利益を得られないという結果に繋がります。今日はアジア新興国市場は長期的な視点が重要であるということについて一緒に学んでいきましょう。

まず、最初に申し上げたいのは日本 のような既に出来上がっている市場というのは、みなさん が何か新しい製品を売り込む時の投資の金額であったり、リターンを得るまでの投資の期間というのは比較的短く設定できる。なぜ ならば、みなさんが日本で既に行っているビジネスというのは、既にしっかりとした土台が成り立っている。例えば皆さんの会社の知名度であったり、市場や小売や中間流通に対する信頼。そして、みなさんの業務のオペレーション、ノウハウ。あらゆる土台が既に整った市場で新しい製品を投入する。当然みなさん過去の経験から、勝ちパターン負けパターン、どうやったらこれが売れるのか。そんなノウハウが全てある中で、みなさんの投資の額は比較的小さく済むし、リターンを得るまでの投資の期間も比較的小さくて済む。一方で、アジア 新興国で新しいものを売っていくということは、土台がない中で、その土台を作りながら商品を売っていく。例えば、中間流通や小売の信頼。消費者の信頼、支持。皆さんの会社やブランドの知名度。現地の市場で業務を回すオペレーションの経験であったり、ノウハウ。こんなものが全くない中で、その商品を売り込むわけですから、当然 その土台を作りながら収益を得ていかないといけない。当然、販売チャネルもない中で、販売チャネルへの投資。様々 な投資を行う為にアジア新興国ではその投資の期間が日本とは比較にならないくらい長くなってしまう。そしてその額 も大きくなってしまう。しかし、日本の市場は既に少子高齢化で人口が減少していて先細り。一方でアジア 新興国は中間層の爆発的な拡大と経済成長で今後も大きな成長が見込まれている。そうなると、長い間投資をしたとしても、そのリターンは莫大 なリターンが返ってくる。したがって、アジア 新興国では長期的な視点を持たなければいけない。我慢との戦いというのは、1つしっかりと肝に銘じておく必要があると思います。
それではみなさん、また次回お会いいたしましょう。